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「ローム、25年3月期は67%減益」

「トヨタ、1兆円減益」

「新年度の企業業績・"将来に向けての費用増加"がキーワードに」

 

 

5月8日の米国市場では、NYダウが0.4%上昇する一方で、ナスダック指数は0.18%下落しました。10年債利回りは0.02%P上昇し、4.49%台となりました。

 

 

                ☆

 

 

ロームは8日、24年3月期決算を発表しました。パワー半導体向けのシリコンカーバイドの増産・供給に力を入れている企業です。

 

 

ロームの253月期計画

売上高  4800億円(+2.6%)

営業利益 140億円(-67%)

 

 

25年3月期の利益動向に関する決算短信上の会社側の説明を以下に引用します。

 

 

「利益面につきましては、SiCパワー半導体の生産能力増強に向けた先行投資における償却費などの増加により、一時的な業績の伸び悩みは避けられない状況です」

「しかし電気自動車や産業機器等をはじめ、SiCパワー半導体の需要は中長期において飛躍的に伸びる見通しであり、こうした需要の高まりに安定して対応できる供給体制をいち早く構築することが、今後のパワー・アナログ分野における国際的な競争力の向上につながると考えております。」

 

 

ロームの25年3月期の減価償却費は前期比206億円、研究開発費は109億円増加する計画です。

 

 

ロームの253月期

減価償却費927億円(+28.6%)

研究開発費554億円(+24.7%)

 

 

ロームは、パワー半導体市場の中長期的拡大とともに利益が伸びる企業と位置付けられています。足元では投資の負担がかさみます。25年3月期の大幅減益計画に対して、株価の反応が注目されます。東京の時間外取引では、売りが優勢となっていました。

 

 

トヨタ自動車の「新年度1兆円の減益計画」も費用増加が大きな要因です。「25年3月期業績見通し」については、「将来に向けての費用増加」がキーワードの1つです。

 

 

5月9日午前5時30分記

 

 

 

 

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