「NVDA安い、他の半導体関連株は上昇(22日)、年末商戦は前年比3-4%の増加予想」
23日の東京市場は休場でしたので、22日の米国市場の内容からお届けします。8-10月期決算を発表したNVDAは安くなりました。
NVDAの株価(22日)
487.16ドル(-12.28ドル、-2.46%)
NVDAの8-10月期売上高は181億ドル(5-7月期比+34%)、11-1月期売上高計画は200億ドルと急拡大が続きました。NVDAの株価は下げましたが、決算内容は、生成AI市場の拡大、来年の半導体需要の回復を示す内容です。NVDA以外の半導体関連株は、今後の半導体市場の展望を好感して、総じて上昇しました。
主な半導体関連株の終値(22日)
AMD 122.51ドル(+3.35ドル、+2.81%)
TSMC 98.65ドル(+0.24ドル、+0.24%)
マイクロン 77.10ドル(+0.39ドル、+0.51%)
クアルコム127.50ドル(+0.48ドル、+0.38%)
インテル 43.67ドル(+0.03ドル、+0.07%)
ASML 684.80ドル(+0.38ドル、+0.06%)
AMAT 149.48ドル(+0.55ドル、+0.37%)
NVDAの決算内容を確認し、半導体関連株全般したことは収穫です。「NVDAの好決算」と「TSMCの10月月次売上高15%増」の合わせ技により。半導体関連株の来年の収益動向への期待値が高まっています。
半導体関連株上昇が寄与し、22日のナスダック指数は0.4%上昇しました。NYダウは0.5%上昇です。
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11月23日の米国市場は感謝祭で休場でした。感謝祭から年末までの期間が「年末商戦」と位置付けられます。この期間の米国消費動向は、米国景気において極めて重要です。
NRF(全米小売業協会)は16日に「消費動向に関する調査」を発表しています。11月1日~6日の期間において8424人の消費者を対象に実施された調査です。
調査によると、1億8200万人が今年の感謝祭とサイバーマンデーまでの5日間に買い物をする計画をしています。これは昨年と比較して1570万人多く、2017年の調査開始以来、最大の人数となりました。
NRFによると、11月~12月の2か月間における消費金額は、9573億~9660億ドルで、昨年実績の9295億ドルと比べて3%~4%増加する見通しです。コロナ前の2010年~2019年における平均帝な増加率は3.6%でした。現在のところ、今年の伸び率はコロナ前10年間の平均値とほぼ一致します。
11月24日午前5時20分記