「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.701~ジャズ研60周年大コンサート】
我らが「早稲田モダン・ジャズ研究会」通称「早稲田ダンモ研」は、今年でなんと創立60周年を迎えるのだと言う。立派なものである。凄いことである。実の所創立60周年は2021年だったのだが、折からのコロナ禍で種々の催しも取りやめ、じっと待機し今年になり満を持して創立60周年を祝う大々的なコンサートを、渋谷の渋谷区文化センターさくらホールで、11月12日(日)に実施することにしたのだ。60年も経つとOBやOGは全員で900名近くなるのだとも聞く。ミュージシャンやシンガーも数多く、ぼくのような音楽関係者(ライターやレコードディレクター、ラジオ・TVなど放送関係、出版関係等々)もまた数多くいる筈だが、当日のコンサートではプロのミュージシャンが7ユニットに分かれて登場、ぼくの同期のチンさんこと鈴木良夫や1年下の増尾良秋、そして例年お決まりのジャズシンガー森田一義ことタモリなど、全員で80名近くなる。小学校・中学校の同級生だった早稲田大生のジャズ好き2名が、ジャズバンドを組み始めたと言われるこの「早稲田ジャズ研」、今でこそジャズという音楽自体が、地盤沈下傾向にあるのでそれほどでもないが、かつては"ジャズ研"と言えば早稲田大という時代もあった位で、その頃はジャズ関連業界もジャズ研出身者がメインだった。好い時代だった。
何せ早稲田のジャズ研に入りたい...という一念で、早稲田大受験を...等と言う連中も全国には少なからずいたほどだし、そうした一人は後輩でよく知った漢でもある。
ところでその記念コンサートに伴い、記念のTシャツなどのグッズを作ったり...と、OB会のスタッフ連中は奮闘しているみたいだが、先日OB会の会長からTELあり。そのコンサートではかなり豪華なパンフレットを作るので、その頭に初期のジャズ研のあれこれについて、同じジャズライターの岡崎正道君(ニッポン放送のお偉いさんだった)やタモリ氏も入れて話を...、という申し出である。まあぼくがジャズ研のメンバーだった頃、今となってはかなり初期の頃と言うことになる訳だが、そのころの話をメインに今のジャズ状況なども...と言う申し出だけに、断ることも出来ず一応快諾...ということにした。タモリが進行役...とも聞いていたがそれは一応見送り...となったらしく、進行役は何と一時ラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)でディレクターをやっていた後輩の岡本郁夫くんが担い、色々と黎明期のジャズ研について、岡崎君と2時間以上に渡って語り合った。当時は演奏部と鑑賞部...の2つに分かれており、ぼくも岡崎君も観賞部。演奏する連中からすれば観賞部の面々は、ただジャズ喫茶でだべっているだけ...といかにも手厳しい。その上演奏部の連中のプレーについて、いろいろ批評したりするものだから、結構両者の仲は良くなかったが、どうにか続いていたのが実情だが、鑑賞部の方はぼくらが大学を出て数年ほどで、残念ながら自然消滅してしまった。そんな話をとりとめもなくだらだらと...、それを3ページ程にまとめるのだから、編集スタッフは大変だろうと思ったが、先日連絡あってどうにか仕上げました...とのこと。多謝の一言です。その他ジャズの簡単な歴史やジャズ研60年の歩み、貴重な写真など、読みところ多いパンフレットらしい。コンサート同時にこちらにも期待大です。
早稲田ジャズ研60周年コンサート。OBOGだけでチケットもかなりな数が捌けている様だが、一般売りもしているからまだ大丈夫かもしれません。素敵なコンサート共にパンフレットもじっくり読んでみて下さいね。
【今週の番組ゲスト:リスペクトレコード代表の
http://www.respect-record.co.jp/index.html
M1「Japan Feeling / Mathilde Febrer」(『Un violon pour tout bagage -Hommage à Stéphane Grappelli -』より)
M2「UCHINA JAZZ GOES ON / 真栄里英樹 BIG BAND」(『UCHINA JAZZ GOES ON』より)
M3「ヒヤミカチ節 / 真栄里英樹 BIG BAND」(『UCHINA JAZZ GOES ON』より)
M4「se Du Grand Paris / Mathilde Febrer」(『Un violon pour tout bagage -Hommage à Stéphane Grappelli -』より)