「米国株は小動き」
「3月ISMサービス業指数は51.4(-1.2)」
「ADP雇用統計、転職者の給与が前年同月比10%上昇」
4月3日の米国株は小動きでした。NYダウは0.1%下落する一方で、ナスダック指数は0.2%上昇しました。
ISMは3日、3月のサービス業景況指数を発表しました。主要指数のサービスPMIは前月比1.2P低下の51.4となりました。
3月ISMサービス業景況指数
サービスPMI 51.4(-1.2)
活動 57.4(+0.2)
新規受注 54.4(-1.7)
雇用 48.5(+0.5)
価格 53.4(-5.2)
価格指数が前月比で大幅低下しました。3月の製造業調査では価格指数が大幅上昇(+3.3の55.8)していましたので、対照的な数字です。
一部報道によると3日の講演でパウエルFRB議長は、インフレ率は「"bumpy"(でこぼこした)道筋をたどっている」と表現したそうです。ISMの製造業とサービス業の内容の違いも「でこぼこ」と表現できるのかもしれません。
ISMの発表資料に掲載されている企業側のコメントを以下に抜粋して掲載します。
「紅海の混乱は、宿泊・飲食業者にとって、まだ供給に関する目立った課題はない。しかし、混乱リスクについては注意深く見守る。また、ハイチにおける情勢不安はアパレル業界にとって潜在的なリスクだ」[宿泊・飲食サービス]
「我々の市場はCOVID-19が始まって以来、初めて平年並みの年になる。22年と233年は数量が減少した。昨年は価格是正が行われ、過去の販売量に戻るように設定された」[農林漁業・狩猟業]
「建設市場は好調を維持している。技能職の労働力は依然として逼迫している」[建設業]
「多くの高等教育機関と同様に予算不足だ。今年度末(6月30日)の支出は減少する。雇用もかなりスローペースだ。従業員の離職率は依然として高い。費用と比較した高等教育の価値に対する世論が、入学者数に影響を与えている」[教育サービス]
「住宅市場が安定を続ける中、勤務している企業が、退役軍人ローン以外のローンにも住宅ローン・プログラムを開放して以来、住宅ローンの問い合わせが増えている」[金融・保険]
「契約満了や更新に伴い、複数の臨床機器分野でインフレ圧力が継続」[ヘルスケア&社会支援]
「業界は、下半期における景気変動に備えるため、引き続き後退している。コスト削減は、高成長環境下でも、引き続きトップ5の企業目標だ」[専門・科学・技術サービス]
「サプライチェーンは落ち着いている。価格も安定している。季節と季節の間の閑散期にあり、この時期に春夏ビジネスの準備をしている。いくつかの分野で従業員の定着に課題があるる。しかし、離職率は目標水準を数%上回る程度だ」[小売業]
「リードタイムと供給は改善している。しかし、いくつかの戦略品目は依然として調達が難しい」[公益事業]
☆
民間調査機関のADPは3日、3月の雇用調査を発表しました。データを以下に記載します。転職者の給与の伸びが前年同月比で10%の大幅上昇となりました。
ADP雇用調査
民間企業雇用者増加数
10月106000人
11月101000人
12月158000人
1月111000人
2月155000人
3月184000人
賃金の伸び率(ADP)
継続勤務者
9月 5.9%
10月 5.7%
11月 5.6%
12月5.4%
1月5.3%
2月5.1%
3月5.1%
転職者
9月 8.8%
10月 8.4%
11月 8.3%
12月8.1%
1月7.2%
2月7.6%
3月10.0%
4月4日午前5時50分記