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10月29日(日)に東京競馬場で行われる第168回天皇賞・秋(GI)に出走を予定しているイクイノックス(牡4 美浦・木村哲也厩舎)について、追い切り後の木村哲也調教師のコメントは以下の通り。

(夏休みを無事に終えたということでしょうか?)
「怪我なく、トラブルなく元気に来てくれました」

(ここに至るまで1番気をつけたことは)
「トラブルなく、健康であること、元気に馬場に向かってくれるイクイノックスをまずは、一つ目としてやっていかなきゃいけないなという風に思っていました。基本の基というかそんなところです。注目度が高いのは十二分にわかっているので、だからこそ、余計にその部分を疎かには出来ないなという風に思っています」

(夏を超えての成長や変化は)
「2023年の前半は、今までの環境の中での、アウェイの戦いというか、そういうのが続いていたので、結構精神面での戦いからのスタートみたいなところはありましたが、ホームに帰ってきて、素のイクイノックスが感じられるという部分では落ち着いていますし、ゆったり過ごせているという意味ではある意味それも成長なのかなという風に思っています。

(春シーズンは左右のバランスのあたりも腐心されていたということを伺いましたが)
夏にお時間をいただいて、牧場の方でも本当に腐心して対応していただいたということだと思いますが、春の疲れをしっかり取りきって、まさに健康なイクイノックスとして夏休みを過ごせたと思います」

(先週、今週の最終調整について)
「先週は、ルメールさんに来ていただいて、またがってもらって追い切りを行いました。いつも一週前の追い切りに乗ってもらうことが多いので、ある意味ルーティーンというか、前回の宝塚記念同様に一週前に乗ってもらって、現状の感触を掴んでもらって、もし気になるところがあればフィードバックをいただいて残りの調教に活かしていきたいという意味合いで一週前の調教をお願いしました。

今日の調教に関しては、オーソドックスというか、ある意味厩舎としては、注目度が高い中でも普段通りに出来るのかというところが重要な部分としてありました。今日に関しては、実戦を想定して、道中の折り合いとか我慢とか、ライダーの指示にしっかり従って待って、ゴーサインが出ればしっかりゴールに向かって走っていくという本当に基本的のところ、大事にしている部分が出来るかどうかということを取り組んだというのが、今週の追い切り、先週の追い切りにおける大きなテーマ、意味合いでした」

(追われる身、狙われる身、世界No.1ホースを送り出す身としての心境は)
「まずイクイノックスは何もわかっていないというところなので...(笑)まずなんの問題もないと思いますが、私自身は、自分の管理馬をより良い状態にしてファンの皆様に見ていただきたいということに集中しています。そこは結構揺るぎない部分があると自分では思っているのですが、迎え撃つ立場とか追われる立場という意識はあまりしていないという風に思っています」

(ドウデュースとの再戦に関して)
「ダービー馬です、ドウデュースは。それだけすごい馬であるという風に思っています。3月にドバイで仕事をしたときにドウデュースと同じスペースで仕事をする機会に恵まれて、間近でドウデュースを見て、友道先生の仕事ぶりというか、友道厩舎のみなさんの仕事ぶりを拝見して、きらびやかな印象をうけて、素晴らしいなと刺激を受けました。ファンになったというか、素晴らしいなと見ていました。アクシデントがあってドウデュースに関しては出走にはいたらなかったのですが、本当に残念に思いましたというのは大前提としてあります。本当に尊敬すべき存在というのは、そこは声を大にして言いたいと思っている部分です。

ただ、私がやるべきことは自分の管理馬イクイノックスを日曜日午後、素晴らしい状態で、より良い状態でファンのみなさまにお見せしてそこに導いていくことだと思っています」

(本番に向けての思いは)
「ものすごい注目度の高さというのはわかっていましたし、この瞬間もひしひしと感じています。こういった様々なシチュエーションを自分としては、幸せだなと思っています。応援してくださる方に少しでも楽しんでもらいたいです。普段僕がファンの皆様から支えていただいているエネルギーをなんとか日曜日お返しできるようにしていきたいとずっと思ってきましたし、今も揺るぎなく思っています。この痺れるような緊張感をプラスのエネルギーに変えてファンの期待に応えられるような取り組み、仕事をしていきますという約束だけはしていきたいです」

(取材:藤原菜々花)

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