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4月28日(日)に京都競馬場で行われる第169回天皇賞(春)に出走を予定しているブローザホーン(牡5、栗東・吉岡辰弥厩舎)について、吉岡辰弥調教師の追い切り後の共同記者会見でのコメントは以下の通り。

「前走の阪神大賞典は、調教の段階では折り合い面に全く問題が無かったのですが、競馬に行って少し掛かる面も見せていました。その中で3000m走り切ったのですが、少しそこに課題を残すレース内容だったと思います。調教面と、競馬場での馬の雰囲気、走り方というのが全然違うものだと感じました。そういったところを含めて、この1か月間取り組んできました。

もともと前走後は一旦放牧する予定だったのですが、課題をクリアするために、オーナーサイドにお願いして、在厩で調整しました。先行させて後ろから突いてもらうとか、3頭併せの間に入れてタイトに併せたり、わざと掛かるようなシチュエーションを作ったりしてやってきました。調教面では掛かるところが無かったのですが、そういった厳しい調教の中でもしっかり冷静に走れていますし、我慢もきいていますので、そういう意味では前走よりも進展は見られると思います。3000m級のレースを我慢するということで、ハミもいろいろと試して、その中で一番馬がリラックスしながら我慢できるところを探してきたのですが、そういった工夫もしてきました。

理解力があるというか、賢い馬で、環境に慣れるのが難しい面は無かったのですが、1か月以上厩舎にいたことで、うちの厩舎の調教にもなじんでいます。きょう、菅原明良騎手に跨ってもらって、前回と比較してもらったのですが、リラックスしていて成長もあるとのことでした。調教ではできるだけレースに近い環境を作ってみたのですが、しっかり対応してくれたと思います。

一番強い追い切りは先週の土曜日(20日)に済ませています。その時の動きはとても良く、前走以上の動きであることを確認できました。きょうは、ジョッキーに、感触だけ、併せ馬でしっかりリラックスして走れるかどうかというところを確認してもらったのですが、ジョッキーも状態が上がっているのを感じたということでしたし、しっかり確認できたと思います。

京都は勝っているコースですし、相性もいいと思います。本質的には折り合えばステイヤーだと思いますので、競馬場を選ばずに、長距離で、折り合いがつけば、いいレースができる馬だと思っています。前走から距離も200m延びますし、ペースにもよるとは思いますが、この中間は折り合いに重きをおいてしっかりやってきました。

小さい体ですが、芯がしっかりしているというか、体幹が強いというか、調教を見ていても一切ぶれるところが無いですので、長距離でロスの無い走りができるのだと思います。

いろいろなオーナーに良くしていただいて、ここまで厩舎は盛り上がってきています。そういった中で、GIでチャンスのある馬を出走させられるというのはまた厩舎が盛り上がりますし、そこで結果が出ればもっともっと盛り上がっていくと思います。この1か月、厩舎一丸となって、菅原明良騎手も含めて、一丸となって課題に取り組んできました。馬も応えてくれて、状態面もすごく良いですし、力を出し切ればこのGIの舞台でも頂点に立つ力のある馬だと思っていますので、応援よろしくお願いします」

(取材:三浦拓実)

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