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12月7日(木)、園田競馬場(晴・良)で行われた第66回園田金盃(ダート1870m、出走12頭)は、連覇を目指した1番人気のラッキードリームが直線で一旦は先頭に立ったが、外から今年の兵庫ダービー馬・スマイルミーシャと8月に摂津盃を勝ったツムタイザンが追い込み、最後はスマイルミーシャがアタマ差競り勝って、3歳牝馬が園田金盃を制した。勝ちタイムは2分3秒3。2着はツムタイザン、ラッキードリームは直線で伸びを欠き、2着から3馬身2分の1差の3着。4着はアキュートガール、5着はエイシンビッグボスだった。

勝ったスマイルミーシャは父カレンブラックヒル、母クリスマドンナ(母の父シンボリクリスエス)の3歳牝馬。通算成績は11戦9勝、重賞は、今年の兵庫ダービーやのじぎく賞などとあわせて5勝目。兵庫・飯田良弘調教師の管理馬。鞍上の吉村智洋騎手は園田金盃初制覇となった。

レース後のコメント

1着スマイルミーシャ(吉村智洋騎手)
「素直に嬉しいです。こちらが思っている以上にすごく頑張ってくれましたし、やはり天才的なアイドル様でした。レース前は、先行して内をロス無く回る形を取りたいと思ってました。理想通りでした。できるだけラッキードリームに離されないように、リラックスして走らせるように心がけて乗りました。ラッキードリームの後ろのポジションというのはラッキーでしたね(笑)。向正面ではそこまで手応えが来ていなかったので、どうかなとは思っていました。直線に向いたとき、ラッキードリームは交わせるという感じでしたが、外からもう一頭来ていましたので、ちょっとまずいなと思いましたが、しっかりしのいでくれました。ゴールではアタマぐらい抜けていると思いました。
中距離ではナンバーワンを証明しましたので、それを今度は保持する形でしょうか。迎え撃つ立場になりますので、そう甘くは無いと思いますが、まだまだ成長の余地もあります。(来年は兵庫女王盃が園田で行われるが)ダートグレード競走ですし、勝つことができれば地元の競馬も盛り上がると思いますので、一生懸命頑張ります」

(飯田良弘調教師)
「イメージは、内枠でじっとして終いを伸ばすように思っていましたが、スタートしてから促したり、少し驚きました。それ以上にラッキードリームが前に行ったことも驚きました。それに追随する形でしたからね。最初に促して行ったぶん、最初のコーナーでは折り合いがつきにくそうでした。ですが、操縦性が高いぶん、すぐに折り合いもついて、1870mでスタミナを温存して走っているところを見ると、成長を感じます。
枠も良かったです。前走は外枠(10番)で、脚がたまりにくい競馬でした。今回は内の経済コースを通れたことが終いの伸びに繋がったのだと思います。ただ、脚がたまっていたとしても、どれだけ伸びてくれるかと思って見ていました。期待通りしっかり伸びてくれました。1870mをこなす体力がついていることを感じます。最後はよくしのいでくれました。
ここを勝ってくれたので、来年は、1月11日にコウノトリ賞がありますので、それを使った感じで考えます。馬の疲労などがありますから。
オーナーは、4月の新設の重賞競走の兵庫女王盃を意識されていましたので、そこを視野に入れながらということになりそうです。それまでに、どこかで一カ月ほど休養にあてる予定にしています」

2着ツムタイザン(杉浦健太騎手)
「勝負どころで接触があり、外を回らされたことが痛かったです。ただ、自分が思い描いたレースはできました。でもやはり悔しいです」

3着ラッキードリーム(下原理騎手)
「道中は入れ替わり立ち替わりという展開で、少し計算が狂いました。ずっとエコロクラージュの後ろのポジションで運べたらいい勝負ができると思ったのですが。枠が決まった時点で逃げることも考えました。スタンド前でベラジオソノダラブが行ったりするなど、ペースも変わりました。目標の馬が絡まれて、思い描いたようにはなりませんでした」

4着アキュートガール(鴨宮祥行騎手)
「今年の新春賞を勝っているように、冬場の方が走るのでしょう。休み明けでしたが状態はいいと聞いていました。揉まれたら厳しいと聞いていましたから、スタートが遅れた時点で後ろで構えてと思いました。3コーナーからいい脚を使ってくれました。力のある馬です」

5着エイシンビッグボス(岡部誠騎手)
「ずっと内にささるような感じでした。それが響きました」

11着フィアットルクス(赤岡修次騎手)
「ズブいということもありますが、急にペースが上がったことが厳しかったのだと思います。馬が慌てる感じでした。ついていけない感じでした。自分から(ペースを)上げていたら問題なかったと思います」

(取材:檜川彰人)

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