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5月9日(木)、園田競馬場(晴・良)で行われたグランダムジャパン2024・3歳シーズンの重賞、第62回のじぎく賞(ダート1700m、出走12頭)は、2周目の4コーナーでも5番手から6番手にいた名古屋(愛知)のニジイロハーピーが直線で外から一気の追い込みで前を行く各馬をとらえ、重賞3勝目を挙げた。勝ちタイムは1分54秒3。2分の1馬身差の2着が北海道のバラライカ、さらに1馬身4分の1離れた3着が兵庫のプリムロゼ、4着は1番人気だった高知のグラインドアウト、5着は兵庫のトウケイカッタローだった。

勝ったニジイロハーピーは父ストロングリターン、母トラストネモフィラ(母の父タニノギムレット)の3歳牝馬。名古屋・今津勝之調教師の管理馬。通算成績は14戦4勝。重賞は、ことし1月の兵庫クイーンセレクション、前走4月の東海クイーンカップに続き3勝目となった。鞍上は名古屋の大畑雅章騎手。

レース後のコメント

1着ニジイロハーピー(大畑雅章騎手)
スタートを出たら行こうと思っていたのですが、出が良くなくて、ひとつ後ろのポジションになってしまいました。最後に勝てたのは、馬のおかげというか、馬の力に助けられたようなものです。外に出してからは差し切ると思いました。2コーナー過ぎぐらいから追っつけていく手応えでしたので、どうかなと思ったのですが、直線は外に出してからいい伸びを見せてくれました。
なかなかつかみどころの無い馬なので、いつも試行錯誤しています。勝てて嬉しいです。まだ伸びしろはあると思います。どんな競馬でもできるところにポテンシャルを感じています。つかみどころが無くて難しいのですが、これから頑張っていきます。
(今津勝之調教師)
最後は本当にいい脚でした。指示は「道中は内でじっとして、出られるところがあったら出して」というものだけで、あとは騎手に任せました。その通りのレースをしてくれました。内容的には強いレースをしてくれました。道中は砂を被ってフワフワするところがありましたが、しっかり我慢して、外に出して砂を被らなくなったらシュッと伸びる感じでした。距離は全く心配していませんでした。輸送でも入れ込まないタフな面があります。今後については、地元の東海優駿か、グランダムジャパンの関東オークスか、馬の状態を見て考えたいと思います。

2着バラライカ(大山真吾騎手)
前の馬をあまり抜きたがらないところがあります。こちらも止まっている感じはありませんでしたが、最後、勝ち馬にスパッと来られました。ですが背中がいい馬です。ここまで来たら勝ちたかったです。

3着プリムロゼ(杉浦健太騎手)
枠なりの、イメージ通りの競馬はできましたが、相手に早めに来られました。それでも最後までしっかり反応して残しています。最後までいい勝負で粘りを見せて、成長を感じました。展開ひとつでチャンスがありそうです。

4着グラインドアウト(赤岡修次騎手)
もっと乾いた馬場が良かったかもしれません。返し馬からうるさい面がありました。

5着トウケイカッタロー(吉原寛人騎手)
前走を見ると、ついて行くと嫌気をさすところがあったようなので、後ろから運ぶ形を取りましたが、難しい競馬になりました。馬自身が行きたくなった時に行ったほうが良さそうな、繊細なところがあります。体がいい馬なので、競馬がわかってきてくれれば、もう少し前でも競馬ができるようになると思います。

(取材:檜川彰人)

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