23日（日）に東京競馬場で行われる優駿牝馬（オークス）に出走を予定しているクールキャット（牝3、美浦・奥村武厩舎）について、追い切り後の奥村武調教師のコメントは以下の通り。

「前走のフローラステークスは、広くてのびのびとしたコースになれば良い形のレースが出来ると思っていました。元々大トビであまり器用なタイプではないので、距離が長くなって、この馬には合っていたと思います。

前走後は一度放牧に出して、レースの疲れを取って貰って、本番に向けて進められるかどうかを判断して帰厩させました。前走の時もまだ体に余裕があるというか、もう少し筋肉のラインのメリハリが欲しいなと思っていましたが、レースを一回使った事でくっきりとラインが出てきて、内面から張ってきているなと、良い状態になってきているなと感じます。

今朝の追い切りについては、中3週なので、とにかくやり過ぎないようにということを主眼に置いてやりました。ですから、前の馬を最後まで抜かないようにとお願いしていました。思った通りの調教が出来たと思います。武騎手も非常に乗りやすい馬で、最後も抑え切れないぐらいの手応えだったと話していたので、良い感触を掴んでくれたと思います。

（距離については）皆さんもご存知の通り『メジロ』の血統ですからね。スタミナには元々こちらも自信を持っていますので、大箱の長い距離は、この馬にはうってつけのコースだと思っています。ここでこそ真価を発揮してくれるのでは、と思います。

無敗のソダシとは、アルテミスステークスでは完敗でしたが、1600メートルの競馬でしたし、こちらの得意な舞台で戦わせて貰ったとは思っていないので、チャンスはあると思っています。ただ、やはり王道を歩んで来た馬達は本当に強いので、トライアル組から挑戦するのは、あくまでチャレンジャーということになると思います。胸を借りれればと思っています」

（取材：木和田篤）