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10月3日(日)に中山競馬場で行われるスプリンターズS(GI)に出走予定のピクシーナイト(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)について、共同会見の福永祐一騎手のコメントは以下の通り。

「(長所は)やはりスピード能力ですね。デビューする時から調教でも良いタイムを出していましたから、高いスプリント能力を感じていました。

(セントウルSは)開幕週の外枠で先行馬が残る展開になりましたし、結果的に相当厳しい条件でしたが、勝ちに等しい内容の2着をしっかり掴み取ってくれたと思います。ポジションに関してはスタートしてからのリズムで決めようと思っていましたし、差しにこだわったというわけではないんですが、スタートしてから若干力みを見せていたので、控える形をとりました。ゆくゆくは先行する形にしたいと思います。

まだキャリアが浅い馬ですし、1200メートルもこの前が2回目、まして重賞レースの中で初めての経験をしていくのはなかなか難しいことなんですが、あの馬はうまく対処してクリアしてくれていると感じます。

前走のセントウルSで強い馬を相手に遜色ない走りをしてくれて、これであればある程度戦えるなと思いますけど、3歳馬で古馬のGIにチャレンジするというのは想定よりも早いな、と思っています。あの馬はゆくゆくはGIを獲れると思いますし、そういう能力の持ち主ですけど、成長過程を感じていても来年以降かなと思っていましたが、こちらが期待した以上の走りを見せてくれています。今回はGIになりますが、斤量差もありますし、そこは引けを取らないんじゃないかなと思います。

(最終追い切りのタイムを聞いて)良いですね。今乗ってくれている生野助手とは話をしていたんですが、中2週ということで難しい調整になると思います。NHKマイルカップにチャレンジした時に、アーリントンCから中2週でしたが、GIということである程度攻めた調教をして臨みました。その結果、まだ精神的に耐えきれなくて、当日エキサイトしてだいぶ掛かっていました。今回はそこを踏まえた調整をしてほしい、というリクエストを出していました。とても調教で動く馬ですから、やれば50秒を切るタイムを出せる馬ですが、その時計(坂路4ハロン52秒1)で収めてくれていたのは良かったですね。

(中山コースは)走らせてみないとわかりませんが、坂で応えるタイプの馬ではないですし、乗り手としてあの馬に求めるものは、そういった様々な条件下でも結果を出せるようになってほしいという思いを持っています。古馬との初めてのGIになりますし、急な坂のあるコースは初めてでタフなチャレンジだと思いますけど、頑張って一緒に乗り越えられたらなと思います。左回りしか走れない馬にはなってほしくないと思っています。

早くから期待していた馬で、GIにチャレンジできるのは感慨深いものもありますし、これから成長していく馬ではありますけど、無事にチャレンジできるということで大きな期待感を持っています。しっかりと力を出し切れる状態であれば、前走同様良い勝負してくれると思います。枠の運とか流れもありますが、どういった流れでも対応できる馬ではあると思いますので、良い枠に当たって結果を出せればと思います」

(取材:山本直)

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