7月12日（日）に阪神競馬場で行われるプロキオンS（GIII）に出走予定のサクセスエナジー（牡6、栗東・北出成人厩舎）について、北出成人調教師のコメントは以下の通り。

「去年も決して調子が悪かったわけでないのですが、色々な条件がかみ合わず成績が伴いませんでした。
今年は状態も良く、年の始めは3着、2着、本当は勝ちたかったんですが......。地方交流の重賞を勝っている割にはGIに及ばないところで、この秋のGIを狙うには賞金的に微妙でしたので、オープン特別で（賞金を）加算するしかなかったのですが、（この2戦は）力通りに結果を出してくれました。
元々が一生懸命走るタイプの馬ではなく、仕上げに仕上げたら競馬で一生懸命走ってくれるタイプの馬ですので、この2戦は気を緩めずに仕上げて、結果を出してくれて良かったと思います。さっと仕上げてしまうと、馬も競馬に対して集中力を欠くところがあります。去年のすばるSを勝った時は渾身の仕上げだったものですから、それぐらい仕上げないと結果を出さないタイプなのかもしれませんね。
前走、前々走で結果を出してくれて、賞金的には余裕が出来ましたので、ミニ放牧に出しまして、放牧先でも緩めず乗って、プロキオンSを目標に1か月前に戻しました。暑い時期があまり良くないので、このレースを使って夏休みに入ります。
1週前に和田ジョッキー騎乗で、CWコースでビシッとやっています。攻め馬がめちゃくちゃ走るタイプではないので、促して促して動くという感じです。和田ジョッキーもベタ褒めじゃないんですけど、悪くなかった、というコメントをもらっています。今週は競馬の週ですので、坂路で明日、併せ馬でビシッとやりたいと思います。競馬に行って、自分からハミを取ってくれるくらいじゃないとこの子はダメですのでね。
場所は問わないんですけど、例年、この時期、今日のように雨でしたら良いでしょうけれども、晴れると暑いので、中京に行っても阪神に行っても一緒ですので、凌ぎやすい気候で臨ませてあげたいですね。ここ2戦と違って重賞ですし、黒船賞で負けてるラプタスもいますし、似たような脚質ですから、出方もあるでしょうし、楽観はしていないです。なんとかJRAの重賞を勝たせてあげたいですし、結果を出してあげたいですが、揉まれると良くないウィークポイントがありますので、枠順も重要になってくると思います。もちろん、外枠の方が競馬はしやすいと思います。自分の型にハマると本当に強い競馬をしてくれるので、そういう競馬が出来るように、明日、目一杯仕上げたいと思います。
ここで賞金を加算して、秋の大一番に向けて胸を張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

（取材：山本直）