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2月23日(日)に東京競馬場で行われる第37回フェブラリーステークス(GI)に登録しているデルマルーヴル(牡4、美浦・戸田博文厩舎)について、追い切り後の戸田博文調教師のコメントは以下の通り。

(最終追い切りを振り返って)
「コンスタントに使っている馬なので、そんなに強い調教はいらないかなと思っていました。相手も調子が良くて、この馬も調子が良いのか、ポリトラックコースなので時計が速いのは心配ないと思います。動きが良くて、気合いも良い感じに乗っていました。非常に良かったと思います。あとは芝スタートを想定して、たまたまポリトラックコースと芝コースが半分になっているところを上手く利用して、芝からスタートさせました。繋ぎ目も気にすることなくスムーズに走れていたので、その辺も予行練習できたかなと思っています」

(前走の川崎記念3着を振り返って)
「やはりGIでしたし、オイシン・マーフィー騎手も交流レースを勝てていなかったので、勝ちたいという気持ちが出ていました。内容は悪くなかったのですが、勝った馬はさすがにダートのベテランというか最有力馬ですから強かったなという印象でした。負かしにいった分、最後は少し脚が上がって3着になりましたが、内容としては悪くなかったと思います。ジョッキーもすごく良く乗ってくれました。オイシンが乗ると馬がすごく良くなるので、非常にレース後も良い感じは保てていました。負けはしましたが、内容的には良かったかなと思っています」

(前走後の調整について)
「この馬はすごく偉い馬で、どこの競馬場へ行っても、去年UAEダービーに行った時も動じることなく、しっかり自分のコンディションを整えることができる馬です。レース後もすぐ疲れが取れます。去年の今頃に比べるとすごく芯がしっかりしてきたので、回復力もすごく早いです。当初使おうかどうか迷っていたのですが、オーナーがせっかくなので状態が良ければ行こうかということになりまして、使う方向に向かってきました。今は良い意味での安定期というか変動がなく、非常に安定した状態でレースを迎えるような感じです」

(この馬の長所は?)
「どんな競馬場に行っても大崩れすることなく、環境の変化にも対応できます。久しぶりのマイルの距離になるのですが、2歳の頃からで言えば1400mの重賞を勝っていますし、名古屋の小回りの2500mも勝っています。そういうところではすごくオールマイティーなところがこの馬の良いところではないかと思います」

(今回のレースに向けて)
「正直に言って1年ぶりのマイルのレースですし、しかも芝スタートというのも1年ぶりです。一線級を相手にマイルだと少し忙しいかもしれませんが、いつも相手なりにしっかり走れる馬ですので、展開とか流れ次第では十分対応できると思っています。

相手は歴戦の馬が揃っていますし、今までのメンバーよりもさらに強力な感じがします。距離的にもここを狙ってきている馬が多いと思いますので、いろいろなことを考えるとやはり不利な部分もあるとは思います。その辺は馬の調子の良さと、この馬の特徴であるどんな競馬場、コース、距離でも対応できる能力を信じています。あとはジョッキーに上手く乗ってもらえれば良い結果が出るのではないかと思っています。

強いて言えば、手前を替えるようにはなったのですが、替えるのがまだ非常に不器用な馬です。その辺がスムーズに行くともう一段パワーアップできるのかなというのはずっと思っている課題です。2歳の頃は一回も手前を替えないで競馬で勝ってしまったという馬でしたが、最近は替えるようにはなってきました。まだ替えたり替えなかったり、浦和記念の時はコーナーで逆手前に替えてしまうとか、そういう不器用なところを見せています。そういうところが残っている分、まだ伸びしろがあるのかなと思っています。

(デムーロ騎手には)まだ会っていないので、これからゆっくりお話できると思います。2歳の時に川崎のGIで乗ってもらっていますし、すごく良い競馬をしてくれています。その頃よりもパワーアップしているのを競馬で感じてもらえればいいと思います。ミルコ(デムーロ騎手)の場合は逆に川崎の1600mのレースしか乗っていません。長いレースに乗っていないので、変なイメージがなく良いイメージで乗ってもらえるのかなと思っています。
何とかこの馬の、相手なりに一生懸命走るひたむきなところを見てもらって、それが結果に繋がってくれたら良いかなと思います」

(取材:米田元気)

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