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11月3日(日)に京都競馬場で行われる第9回みやこステークス(GIII)に登録しているインティ(牡5、栗東・野中賢二厩舎)について、追い切り後の野中賢二調教師のコメントは以下の通り。

(前走の帝王賞6着を振り返って)
「スタートは普通に出たのですが、途中から少し他の馬に来られたりして、馬がムキになってしまいました。2000mを走るにはきつい展開になってしまいました。彼の脆さが出たレースかなと思います。
展開が厳しかった割にはそんなにバタッと止まっていませんし、最後もある程度踏ん張ってくれていました。そんなに悲観する内容ではありませんし、原因もある程度はっきり分かっています」

(前走後の調整について)
「さすがにかなり疲れた様子だったので、北海道で夏休みをゆったりと取りました。すごく良い夏休みを過ごしたみたいで、本当に心身ともに良い感じで帰ってきてくれました。
今までにないぐらい、心に余裕があるというか、本当にゆったりとして帰ってきてくれました。調整は今までで一番しやすかったです。
早めに帰厩して、ここを目標に、そして次のチャンピオンズカップを見据えて、計画通りに上手く調整できてきたかなと思います」

(調教過程を振り返って)
「どうしてもこの馬に関しては、気持ち的な部分がレースで脆さとして出るところがあるので、(1週前は)馬を前に置いて、そこで我慢させて、最後の直線だけで並びかけてくるという調教をしてもらいました。その通り我慢もできていましたし、良い調教になったかなと思います。
我慢は利いていたのですが、今みたいにしっかり制御できているかというとまだ馬の気持ちが勝つところがありました。今回は本当にこの夏を過ごしてからは、人の指示を待つということがかなりできるようになってきたかなと思います。
(最終追い切りは)今回も坂路で1頭前にカゼノコを置いて、その後ろでまた我慢して、最後は交わしていくという調教でした。先週までで馬がある程度仕上がっていますので、あまり負荷をかけすぎないように、テンションを上げすぎないようにというところでちょうど指示通りの時計でした。良い内容だったかなと思います」

(今回のレースに向けて)
「条件が京都の1800mになるということはインティにとっては実績があるコースですし、持ち時計もそこそこありますので、悪い方に行くことはないかなと思っています。
そこ(ハンデ59キロ)は分かっていて使っていますし、チャンピオンズカップに向けて59キロを認めた上で登録しています。ただ、やはりメンバーがかなり強いですし、前走で強い勝ち方をしている馬もいますから、そこでの2キロ、3キロ差は楽ではないと思います。チャンピオンズカップに向けて、どういう内容で競馬をしてくれるのかというところをかなり重視してみたいです。
本当に一番強い馬は逃げて勝つ馬だと思っています。ただ、そればかりではなかなか上手くいかないと思います。そうならなかった時にいかに結果を出せるかというところをどうやっていくかだと思っています。今回も前に行きたい馬が結構いると思うので、そこでどういう競馬ができるかを見たいです。
いつもこちらが思っている以上のパフォーマンスを見せてくれる馬なので、今回はチャンピオンズカップに向けてどういう競馬をしてくれるかは楽しみにしています。
馬体のバランスがかなり改善されていて、前にのめる感じもだいぶ改善されています。それで乗り手の指示を待てるようになったのかなと思っています。
帝王賞では期待を裏切る結果になってしまいましたが、かなり良い夏休みを過ごせました。帰ってきても心身ともに成長を感じます。今回は仕切り直しとして良い競馬をしてくれることを願っています。また応援よろしくお願いします」

(取材:米田元気)

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