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9月30日(日)に中山競馬場で行われる第52回スプリンターズステークス(GI)に登録しているファインニードル(牡5、栗東・高橋義忠厩舎)について、追い切り後の高橋義忠調教師のコメントは以下の通り。

(高松宮記念1着を振り返って)
「馬が本当に充実してきた時期でもありましたので、結果を出せて良かったと思います。
ハナ差ではありましたが、勝てたということで、大きな違いだったかなと思います。その後の見られ方などいろいろな意味で貴重なハナ差だったなと思います」

(前走のセントウルS1着を振り返って)
「海外遠征を挟みましたので、こちらが思っていた以上に馬が一回萎んだというか、この後どうしようかなという感じには若干なっていました。秋のプランに関しては馬の回復次第という感じで考えていました。1ヶ月ごとに見に行くようにはしていたのですが、8月上旬に放牧先に確認をしに行ったところ、馬がかなり良く映りました。これであれば、こちらが思い描いていたような路線で行けるのではないかと判断しました。それで挑んだわけです。
ずっとこの馬に関しては、優等生というよりは条件戦をしっかり使い込んできて今に至っているという経緯があります。この馬の弱い時期も知っておりますので、スタッフ共々その辺はウィークポイントを何とか潰していけるようにやってきたつもりです。
こちらが毎日のように負荷をかけていくわけなので、馬が気持ち良くこのトレセンの環境でもストレスを感じないような接し方など、日常のちょっとしたことに気をつけてやってきたつもりです。
2週前辺りからどれぐらいの動きができるかなと見ていました。動きに関しては、なかなかこちらが思うほど良くなってこないという正直な印象がありました。当該週だけ乗ってもらった川田騎手は感触を確かめることはできませんでしたが、こちらが思っていたぐらいの具合なのだなというのは改めて追い切りが終わった後にジョッキーと確認し合いました。かといって、競馬を2、3日後に控えていて、何をするでもない今のこの状態でどれぐらい結果を出せるかと考えていました。その辺りが思っていた以上の力を発揮してくれたというところです。
条件戦を走っていた頃は、北海道にも連れて行ったこともあります。雨が降るとかなり馬場を嫌がって走りづらいというようなコメントも、その時に乗っていたジョッキーの方々からも聞いていました。その辺が克服できるのかなというところではありました。こちらが思う以上に馬が力を付けているなという感じです」

(調教過程を振り返って)
「無理をしたわけではないのですが、一度使われてやはり若干の疲れは見せていました。その辺も含めて、最終追い切りを今日やりましたが、上手く持っていけるように敢えてジョッキーに2週続けて跨がってもらいました。
先程上がってきてから川田騎手とも話しましたが、馬が自分でやることを分かっているというか、人間が指示しなくても自分の仕事を分かっているような動きだったということです。輸送も加味して単走で追ったので、リズム良くあまり無理をさせずに上手く乗ってほしいというような指示でした。気持ち良く走れたのではないでしょうか」

(去年と今年で変わった点は?)
「昨年、北九州記念辺りから、これであれば重賞を獲れるのではないかという競馬の内容だったので、何とか秋緒戦はそれが実を結んで重賞制覇ができました。昨年もスプリンターズステークスに出走させていただいたのですが、おつりがなかったというか、今年に向けて強い馬たちと併せた時にどれぐらい力を発揮できるかを見たかったので使いました。結果に関しては仕方がないと思っています。その後は馬をしっかり休ませることができました。その辺りでかなり馬が充実してきたかなという印象です」

(この馬の良さは?)
「賢いです。自分でやるべきことがしっかり分かっているというか、スイッチを入れるところも切るところもよく分かっています。乗り手が過剰な心配をしなくていいような感じになっています」

(今回のレースに向けて)
「条件戦を使っていた時には、この馬場はどうかなどいろいろと考えていたのですが、ここまで力を付けてきた今ではあまりそういうことは心配しなくていいのかなと考えています。
このようなチャンスはあまりないことなので、本当にチャンスをものにするためにも、一日一日しっかりと調整は進んでいますが、何とかチームゴドルフィンとして心を一つにして、大きなタイトルをもぎ取りたいという思いです」

(取材:米田元気)

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