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 13日(水)大井競馬場(曇 良)で行われたダートグレード競走、第18回ジャパンダートダービー(JpnI ダート2000m)は4番人気のキョウエイギア(JRA)が直線突き抜けて4馬身差の快勝。3歳ダート王の座に就いた。

 タービランス(浦和)が出走取消でJRA6頭、南関東4頭、地方他地区2頭の計12頭が出走した。大外枠からケイティブレイブが先手を奪い、2コーナーでは後続をやや離し気味に。ストロングバローズとダノンフェイスが2番手グループにつけ、キョウエイギア・ゴールドドリームが好位を占める。直後のカツゲキキトキト、バルダッサーレは向正面から進出を始めた。4コーナーで先頭と後続との差が詰まり直線へ。一旦はケイティブレイブが突き放すが、キョウエイギアが鋭く伸びて残り1ハロンでとらえ、一気に突き抜けた。勝ちタイム2分5秒7、勝利騎手はJRA・戸崎圭太。

 逃げ粘った3番人気ケイティブレイブが4馬身差の2着、1番人気ゴールドドリームは3着。東京ダービー馬バルダッサーレが4着、5着ダノンフェイス。木之前葵騎手が騎乗した愛知のカツゲキキトキトは6着、2番人気ストロングバローズは7着だった。

 キョウエイギアは父ディープスカイ、母ローレルアンジュ(母の父パラダイスクリーク)、牡3歳鹿毛馬。JRA栗東・矢作芳人厩舎の管理馬で、青森県階上町の村上幹夫さんの生産。通算成績11戦4勝、重賞挑戦は今回が2度目で、初重賞制覇をJpnI制覇で飾った。戸崎圭太騎手は2010年マグニフィカ以来6年ぶり2度目のJDD制覇、矢作芳人調教師はJDD初勝利。

<レース後の関係者のコメント>

1着 キョウエイギア 戸崎圭太騎手
「勝ててよかったです。この馬のレースは見ていましたし、どこからでもレースができると思っていたので、自信を持っていました。行く馬もいたので、その後ろからというつもりで乗りました。終始、手応えもよかったです。最後も反応良く伸びてくれました。大井コースも難なくこなしてくれましたし、この相手でも強いレースを見せてくれました。今後が楽しみです。矢作調教師にも、オーナーにも大井でお世話になっているので、勝てて嬉しく思います」

矢作芳人調教師
「オーナーやスタッフ、みんなの力が結集しました。感無量です。馬体が硬くて仕上げにくい馬ですが、ユニコーンSをパスして最高の状態になりました。1~2コーナーで掛かった以外はスムーズに走れました。強いメンバー相手にそんなに簡単に抜け出せるとは思っていなかったのでびっくりです。ナイター競馬は門別で経験していたので心配していませんでした。今後についてはまた考えますが、JBCに向かいたいという考えはあります。大井はふるさとですし、ここでJpnIを勝ててよかったです」

2着 ケイティブレイブ 武豊騎手
「ペースは悪くなかったのですが、3コーナーで他馬に仕掛けられて付き合わされてしまいました。最後までよく踏ん張ってくれました」

4着 バルダッサーレ 吉原寛人騎手
「力のあるところは見せられたと思います。また盛り返そうというところもありました。さらに前向きになっています。一休みして、また秋に強いバルダッサーレを見せられたらと思います」

5着 ダノンフェイス 岩田康誠騎手
「今のところ手探りですが、距離はこなせたと思います。まだ子供っぽく、能力だけで走っています。いろいろな面で成長してくれれば、もっと走っていいと思います」

6着 カツゲキキトキト 木之前葵騎手
「楽について行けましたが、もう少し我慢しようとして中途半端になってしまい、挟まれてしまいました。もったいなかったです」

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