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 大井競馬場(天候:曇 馬場:不良)で行われたダートグレード競走の第39回帝王賞(第11競走・JpnI・4歳以上オープン・ダート2000m・1着賞金6000万円)は12頭が出走した。
スタートして単勝3番人気のJRAのアスカノロマンが先手を取りに出て、5番人気のJRAのコパノリッキーはすぐに控えた。しかし、スタンド前で大外枠から6番人気のJRAのクリソライトが押して出て行ってハナを切り、アスカノロマンが2番手となり、3番手にコパノリッキー、4番手に4番人気のJRAのホッコータルマエ、その後にJRAのアムールブリエが続き、その後ろに1番人気となったJRAのノンコノユメがつけた。
向正面ではほぼ馬順は変わらず、2番人気となったJRAのサウンドトゥルーも中団につけた。そして3コーナー過ぎでコパノリッキーが動いて前の2頭を交わして先頭に立つと後続も追い上げてホッコータルマエが2番手となり、ノンコノユメなども追い上げて4コーナーを迎えた。
最後の直線に入ってもコパノリッキーの脚色は衰えず、追い込んできたノンコノユメ以下を突き放して優勝した。勝ちタイムは2分3秒5。勝利騎手はJRAの武豊。2着は3馬身半の差でノンコノユメ。外から追い込んだサウンドトゥルーがホッコータルマエを交わして5馬身差の3着となった。5着は大井のユーロビートで、アスカノロマンは6着。逃げたクリソライトは8着に終わった。
コパノリッキーは、父ゴールドアリュール、母コパノニキータ(母の父ティンバーカントリー)という血統の牡6歳栗毛馬。JRA栗東・村山明厩舎の管理馬。通算成績は23戦12勝(中央では13戦6勝)。帝王賞は初制覇で、GI(JpnI)は前走のかしわ記念に続いて7勝目。武豊騎手の帝王賞制覇は一昨年のワンダーアキュート以来で通算5回目となった。

<レース後の関係者のコメント>
1着 コパノリッキー
武豊騎手
「強かったですね。今日は無理に先手を取らず、相手の出方を伺いながらと考えていました。道中行きたがる所はありましたが、うまく我慢させて早めにスパートしました。4コーナーを回るときも良い脚で、いい時のコパノリッキーの感じでした。無事なら秋はアメリカへ、というプランもありますし、いい競馬が出来ました。」
村山調教師
「抜け出してからは後ろから来ないでくれ、と思いながら見ていました。このあとは馬の状態を見て、秋にはブリーダーズカップマイルかクラシックへ向かいたいと考えています。こんな強い馬を管理することができて、本当に幸せです。」

2着 ノンコノユメ C.ルメール騎手
「今日は前にいた馬にアドバンテージがありましたね。でも、よく頑張ってくれました。」

3着 サウンドトゥルー 大野拓弥騎手
「4コーナーで勝ち馬が動いた時に離されてしまいました。でも、良い競馬が出来たと思います。今日は相手が強かったです。」

5着 ユーロビート 吉原寛人騎手
「道中リズムよく走れて、直線も馬場が軽そうな外を走った分もあってしっかり伸びてくれました。このメンバー相手で掲示板ですから、自信になりました。」

(取材:大関隼)

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