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 今年初戦のマイラーズカップでは1番人気に推されたものの、外を回る苦しい展開の中で4着となったフィエロ。今朝は馬場開場直後に坂路コースに入り800メートルを51秒6という比較的速い時計で駆け上がった。
調教後の関係者へのインタビューの内容は以下のとおり。

●フィエロ(藤原英昭調教師)
◎安田記念の前哨戦マイラーズカップは1番人気で4着でしたが、レースを振り返って下さい。
外枠もありましたし、ジョッキーの急な乗り代わりもあって結果は良くありませんでしたが人馬ともに一所懸命に走ってくれました。それに何よりも課題がマイラーズカップを使って安田記念へ向けて無事であってフレッシュさがあって気迫がレースに向かうということでしたから、それをクリアしてくれただけでも、結果は悪かったのですが、成果はあったと思っています。

◎レース後はもう安田記念へ向けて2週、3週前から元気一杯のようですが?
先ほど言ったような効果が出て、またすぐに始動できたというのが安田記念へ向けては大きかったと思いますよ。

◎先週の坂路での調整もいい形だったようですが?
馬自体は前回のレースを使ってある程度できていますから、あとは動きの質というものを意識して上げていこうということで。ましてルメール騎手はこの馬への騎乗が初めてですから、先週、今週と2週連続で乗ってもらったんですけどね。

◎今週の調教の課題は何だったのでしょう?
もう一度ルメール騎手に乗ってもらって先週との違いというか、競馬に向けてこれだけ馬の態勢が整っているのだよという確認と、我々が見て動きの質というか動きがどう変わっているか、成果が出ているのかを見届けたかったですね。

◎その成果は出ているということですね?
イメージどおりに来ていると思いますね。

◎遅咲きのディープインパクト産駒のスター候補ですが、いろいろご苦労があったのではないですか?
世界に出して恥ずかしくない血統ですので、いかに花を咲かせるのかというところで時間はかかっていますが、オーナーにもじっくり待って頂いたので何とかひとつは大きなタイトルをと思っているのですが。

◎マイルのGIではあと一歩のところまで来ていますね?
そうですね。その一歩の前が世界レベルの馬だったわけですから。そういう意味ではこちらも走っているのですが、それを負かすために今回はもうひとつ頑張ってもらおうと思って手を加えたのですけどね。

◎その手を加えた点、一番強調できる点はどんな所でしょう?
やはり動きの質を上げるということですね。心肺機能や能力は確認できていますから、それをいかにスムーズに競馬で発揮してロスなく走らせるか。そのためには走りの質を上げるのに少し面白い作業をしましたけれどもね。

◎安田記念へ向かうローテーションは3年連続同じ形ですが、今年は感触として違いはありますか?
やはり左回りのコースへの対応が成長過程でも一番気にしていたところです。そして背や腰の成長を待っていたところなんです。そういう意味で坂の上り下りのある京都コースを集中的に走らせたりしてきたのですが、やはり東京となると最後の坂のふんばりという所が少し苦手かなというところがあったのでね。そこはどうしようもないので、それをカバーできるキャリアであったり走りの質であったりを強化してきました。

◎7歳になりましたが、まだまだ上積みがありそうですね。
そのつもりでレースを使っていますし、ましてそれほどレースの数は使っていませんし、馬はフレッシュですし、そういった意味では安田記念は狙ったレースではあるのですけれど。

◎最後の期待のほどをお願いします。
凄いメンバーですからね。でも負けるつもりで出すわけにはいきません。常に勝つという意識を持ってね。ルメール騎手も先週は悔しい思いをしていると思いますし、ここで・・・と思っています。


(取材:佐藤泉)

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