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29日(日)東京競馬場で行われる日本ダービー(GI)に出走予定のディーマジェスティ(牡3、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。

◯ディーマジェスティについて二ノ宮敬宇調教師

「さきほど調教が終わり、厩舎で馬を見てきましたが、非常にリラックスしていたので安心しました。(最終追い切りの内容について)皐月賞が終わってからの回復が早く、順調にきていました。先週今週と騎手に乗ってもらいたかったのですが、やはり騎手が乗ると時計が速くなりますからね。先週は調教助手を乗せて調教しました。その具合をみて、今日の調教メニューを考えました。蛯名騎手には『前の馬も走るので、後ろから長目に行って、終いは馬の感じで行ってください』と伝えました。予定より少し速くなりましたが、中間は非常にいい状態でしたし、順調だと感じています。

(前走の皐月賞について)スタートして外に膨れたりしましたが、レースは上手な馬ですから、直線に向いて左手前になったときは『来てくれるかな』と思いました。思った以上に終いの脚を使ってくれて、騎手も落ち着いて乗ってくれて、久しぶりに良いレースを見せてもらいました。

(皐月賞からここまで)一番重要なのはやりすぎない、無駄な走りをしないことだと思っていました。間にレースを使うことは全然考えませんでした。いい状態で、ピークでダービーに持っていける調教をしたいと思っていまして、先週、今日と理想の調教ができました。

 この馬は生まれたときから見ていましたが、いい意味で僕の予想とは違いましたね。マイラーか、それより少し延びたくらいの距離がいいのかなと思っていたのですけど、血統的にもヨーロッパの素晴らしい母系ですし、距離が延びても大丈夫。母の父のブライアンズタイムも底力のある馬で、そういう血統ですからディープインパクト産駒でも今までとは違う感じの走りをするのではないかと感じています。まだまだ良くなりそうですからね。体型なども入厩当時と変わってきました。共同通信杯の後は徐々に後駆にも筋肉がついてきて、理想的なマイラータイプの体型です。それでも距離が延びても大丈夫だということは、心肺機能が優れているのかなと感じています。

(精神面に関して)やんちゃですがどっしりもしています。物事に動じないというか、どこにいっても大丈夫な感じです。(セールスポイントは)東京では馬群の中から伸びましたし、皐月賞のように外からの競馬もできます。スタッフも意識して、落ち着いて動じないような馬に育てたいというふうに調教していました。落ち着いて無駄なことをせず、レースに集中できるようになってきたと思います。

(東京コースについて)直線が長く、ばらけるでしょうからね。自分の力が発揮できるコースは非常にいいと思います。(距離について)血統的に長い距離も大丈夫だと思いますし、掛かるところもありません。蛯名騎手が日頃の調教で教えてくれていますし、調教助手にも距離をもたせるような調教をしてもらっていますから、心配していません。却っていいと思います。

(日本ダービーについて)何度か挑戦させてもらいましたが、非常に難しいし重みもあります。ダービーというのは我々の目標ですし、何とかみんなで取りたい、その喜びを生産牧場や馬主さんと分かち合いたいと思っています」

(取材:小塚歩)

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