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15日(日)に東京競馬場で行われる第11回ヴィクトリアマイル(GI)に登録をしているミッキークイーン(牝4、栗東・池江泰寿厩舎)について、追い切り後の池江泰寿調教師と浜中俊騎手のコメントは以下の通り。

・池江泰寿調教師
(最終追い切りを終えて)
「先週けっこうやったので、今週はやり過ぎないようにと思っていました。思い通りの調整ができてホッとしています。
半マイルだけの併せ馬でした。ラスト1ハロンぐらいで馬体を併せて、あとは体をほぐすようにストレッチさせるような感じでもう追わないでいいから、という指示でした。その通りに乗ってくれて、非常に良い調教ができました。やればいくらでも(時計が)出るので、あれぐらいでセーブしておかないといけません」

(前走の阪神牝馬ステークス2着を振り返って)
「ヴィクトリアマイルをこの春の最大目標にしています。久々のマイルになりますし、マイル特有の流れに適応させるために前走を使いました。ゲートは五分に出て、収穫がありました。しかし、もう少し促して流れに乗せれば今回につながるようなレースができたと思います。前残りでポジション取りの差も出ました。直線も前にいる馬が外々に張っていったので、内に入れたら、スローペースな分バラけていないので、行き場を失うシーンもありました。悪いことがいくつか重なった中での2着で、それほど内容は悪くないのではないでしょうか。踏み遅れながらのタイムなので、すっと走っていればもっと切れていたでしょう」

(短期放牧から帰ってきた馬の様子は?)
「変わりなく順調です」

(成長など感じる点は?)
「一回使うと変わってくる馬なので、前走一回使っている上積みは十分にあると思います。特に筋肉ですね」

(今回のレースに向けて)
「競馬というのは18頭でするわけですから、1頭だけに注目するということはまずありません。どの馬が勝つか分からないのが競馬なので、出てくる馬みんなを警戒しています。
(復帰する浜中騎手は)本当に心強いと思います。いくつか会話をしました。土曜日のこととか、騎乗馬がどれぐらい集まっているかを聞きました。(ミッキークイーンについては)前走のことも含めて2人なりの分析をしました。彼もルメール騎手からいろいろ話を聞いて、私に話してくれました。あまり深くは話していません。
去年は桜花賞に出られなくて本当に悔しい思いをしました。今年は目標としているレースには出られそうなので、きっちりと仕上げて良い結果を出せるようにしたいです。
オークスを勝った辺りからたくさんのファンの皆さんに応援していただいて、それで秋華賞も勝てたと思います。今回もかなりの支持をしていただけると思うので、皆さんの期待を裏切らないようにしっかりと馬を仕上げたいです」


・浜中俊騎手
(自身の復帰について)
「けっこう自分にとっては長い3ヶ月でしたし、また競馬に戻ってこられたのはすごく嬉しくて、楽しみです。馬に乗っている時が一番楽しいので、ずっと楽しくないなと思っていました(笑)。
4ヶ所骨折して、左手の薬指がけっこう悪かったです。いろいろとピンだったりプレートだったりと器具も入っていたので、それが取れない限りは復帰のメドが立たないということでした。骨のくっつく時期が医師の診断よりも早かったので、それでこの週に復帰できるようになりました。2ヶ月弱ぐらいは早かったと思います。馬に乗る上では私は薬指が一番大事だと思います。
先週から初めて調教に乗せてもらって、馬もすごく速かったですし、楽しかったです。しかし、少し筋肉痛にはなりました(笑)。
前走の阪神牝馬ステークスの時から、私が回復できれば本番は乗せてもらえるという話を受けていました。やはりそれはモチベーションになりました。」

(テレビで見た前走の印象は?)
「ジャパンカップからの休み明けでしたので、馬体を見ていました。レースは結果的に2着でしたが、久々のマイル戦などいろいろなことを考えても、最後は際立つ脚を使っていました。あらためて力は十分に示してくれたのではないでしょうか。無事に走ってくれましたし、ホッとしたというのもありました。
レース後にクリストフ(ルメール)に会う時があって、少し話をしました。彼も、すごく良い馬だし、次のヴィクトリアマイルは東京なのでさらに良いんじゃないかと言っていました。
馬に乗っている人なら分かると思いますが、自分の感覚以外の別の人の感覚がどういうものなのか知りたいという意味ではすごく興味深いところはありました。しかし、レースですので、ずっと自分が乗り続けたいというか、自分だけのものにしたいという気持ちはありました。そういう複雑な部分も正直ありました。こうしてまた依頼をいただけるというのは本当にありがたいことです。」

(調教での馬の様子は?)
「厩舎サイドからも、非常に順調に来ているということでした。追い切りの動きも良かったですし、馬もすっかり競馬の準備ができているなという気配は伝わっています。
先週はかなりビシッと追いました。今週は馬も気合いが入っていましたし、そういうところを上手く競馬に持っていけるように乗りました。先週よりもさらに馬の雰囲気は良かったと思います。
指示は半マイルから時計を出して、最後の1ハロンで馬体を併せてから体をほぐそうという意味で、少しだけ伸ばしました。非常に余裕があって、上がった後の息遣いも良かったです。すごく順調だなと感じました。
後ろを追走していたので、内側から追いつくというのはいつもの調教パターンです。馬が気分良さそうに走ってくれたので、良かったと思います」

(今回のレースに向けて)
「前走で一度使った上積みもありますし、二度続けて同じ距離ですし、東京に変わるのも良いと思います。状態も上がっているので、本当にGIを獲る準備は厩舎スタッフが仕上げてくれています。私が病み上がりでいきなり復帰の週にGIですので、やはり甘くはないと思います。しかし、自分の乗っている馬が一番強いと思っていますので、病み上がりだから負けたと言われるような騎乗をしないように、もう一回彼女と良いレースをしたいです。
怪我をして休んでいる間、リハビリをしている時でも、いつ戻れるか分からない時は気分も落ちていましたし、リハビリも毎日毎日で痛かったです。それでも、復帰を待ってくれているという声を本当に多くいただいたので、何よりもそれが一番励みになりました。もっと頑張らなければいけないという気持ちにさせていただいたのが、復帰に向けて背中を押してもらっていました。
東京新聞杯で落馬して、あの時も一番人気でした。馬券を買って下さっているファンの方には申し訳ないという思いがずっとありました。今週からまた競馬に戻って、一層良い騎乗をして、ご迷惑かけた分と背中を押してくれた気持ちに応えていきたいと思っています。これからもっと上手くなるので、応援してほしいです。」

(取材:米田元気)

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