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5月1日(日)に京都競馬場で行われる第153回天皇賞・春(GI)に登録をしているレーヴミストラル(牡4、栗東・高野友和厩舎)について、追い切り後の高野友和調教師のコメントは以下の通り。

(転厩初戦になるが、厩舎に入った時の様子は?)
「だいぶ前にお話はいただいていましたし、そのつもりになっていました。前の厩舎にいた時のレースも見ています。京都記念が終わってからはノーザンファームしがらきで過ごしていましたが、しょっちゅう見に行っていました。いきなり厩舎に現れたわけではなかったので、十分に馬の調整過程や姿、形、その時々で携わっている人たちの感触は常に情報として仕入れていたつもりです。期待されている馬なので肩肘は張りますが、いきなり初対面というわけではなかったので、自分なりにイメージを膨らませていました。
いろいろな話を聞いていて自分の中で構築していたのは、キングカメハメハ産駒特有なのか、緩さというか完成されていないなという点です。つまりトップラインから後ろにかけてがまだだなというイメージはありました。実際に来てみて最初の一週間乗ってみて、ああ確かにそうだなという感じでした。その現状を保ちつつ、天皇賞までの残された時間でどうやって良くしていくかという感じで臨みました。
この馬のレースをよく見ていて、駐立は決して良いとは思っていなかったので、うちに来てから駐立は見なければいけないと思っていました。後ろで競馬をすることが多いのですが、あれはジョッキーが選んで走っているわけではなくて、そうせざるを得ないという状況だと思います。というのは、まだ緩いし、テンから急ぐほどの状況ではないので、今は前半では馬のリズムが整うまで急かさない方が良いかなというのが、あのようなレースになっているわけです。後々は常識的なレースができると思います。
そういう状況で青葉賞の時期から重賞を勝って、また古馬になっても勝っているので、この馬の持っているものは半端ではないと思います。
乗り味は良かったですね。緩さがありつつ、一つ芯があるような上級馬という感じの乗り味でした。性格は素晴らしいです。人の言うことはよく聞くし、乗りやすい馬です。いざ時計を出す時は、時計の速い併せ馬を用意すると、どこまでもそれについて行ける。追い切り後も息が乱れない。心配機能が高いなという感じがしました。そこは一つの武器ですよね」

(調整過程について)
「最終追い切りが終わったところですが、仕上がりは十分にできているなという感触はあります。当然初めての出走なので、普通は手探りという言葉を使いたくなるのですが、この馬に関してはそんなことを言っていられません。最初から結果を出さなくてはいけない馬の一頭ですし、この馬に関わってきた人たちがものすごい時間と労力を費やしてここまで来られたと思うので、その思いを考えると当然最初から勝負で行かなくてはいけません。私もかなり気合いを入れて臨みます。
先週はジョッキーを乗せて、その前の週からきつめの調教をやりました。先週も結構きつい動きをさせて、その後の経過も良かったですし、馬のシルエットも良いです。今日は坂路が重い状況なので、全体の速い時計はいらないなと。ただ、併せ馬という形で活気良くさせたいなという感じでした。弾むような走りをしましたし、満足のいく動きでした。
(首の寝違えは)大丈夫です。何も問題はありません。走るということに関しては、何もないと思います。最初は、追い切りの次の日の曳き運動の時に、ん!?と思って、その日は休みました。その次の日には普通に運動をしましたし、さらにその次の日もキャンターをしていました。さらにその次の日には併せ馬ができていました。むしろ動きは良くなっているので、大丈夫だなという感じです」

(今回のレースに向けて)
「京都のコースは、開催や年によっては本当に馬場が硬くて、条件戦からものすごく速い時計が出て、前へ行った内枠の馬だけで決まるような時もあります。今開催を見ていて、そうではないなと思いました。結構良いクッションになっていますし、レースによってはどこの位置からでも来られますし、本当に良い馬場状況になっていると思います。私の好きなコースになったと思います。
あの日経新春杯を見て、京都が合っていないという人はいないと思うので、合っていると思います。
(京都記念の時は馬場が原因)と言われていますし、ジョッキーはそう言っています。前の厩舎の方もそうおっしゃっていたので、そうであろうと思います。
もちろん血統的にも期待されて、牧場の方も大事に育ててトレセンまで来て、松田博資調教師の所で大事に使われてきたと思います。ここまで携わった方々の時間と労力はすごかったと思います。私に引き継がせていただいたので、初戦ですが最初から結果を求めて頑張りたいです。応援して下さる方にも応えたいと思います。よろしくお願いします」

(取材:米田元気)

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