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 桜が咲きウグイスが鳴く栗東トレーニングセンター。調教が始まる前の気温は6度だったが、9時前には12度まで上昇。10時過ぎには15度まで上がってこの季節としてはかなりのポカポカ陽気となった。

昨年のジャパンカップを制した牝馬ショウナンパンドラはいつものように坂路でのインターバルトレーニング。2頭併走でゆったり駆け上がった後、2度目は1頭でゆったりとした動きから徐々に加速して最後はしっかりとした足取りで駆け上ってきた。

 調教後の関係者へのインタビューの内容は以下のとおり。

●ショウナンパンドラ(高野友和調教師)

◎有馬記念出走を見送ってからのここまでの調整過程を教えてください。
有馬記念レース前後にノーザンファーム信楽に送り出して再調整をはじめました。確認しながらじんわりと立ち上げて順調に来ていると思います。厩舎に戻ってからも考えたとおりのメニューをこなせました。動きにもそれが反映できてますし順調そのものですね。

◎先週、1週前に速い時計が出ていますね?
全体の時計はそんなに出さないということでここまで進めています。先週はジョッキーを乗せて最後の1ハロンはキッチリやりたかったのですが、いい調教ができた先週の動きでしたね。

◎今週の追い切りはどうだったでしょう?
今回は全体の時計はそれほど出さず調教の本数は重ねて行こうということで進めています。順調に本数を重ねてきているのでここまでそんなに速い時計は出ていません。今週は乗り手にはあまり速い時計は出す必要はないが終いの反応だけは見るようにという指示でした。無理なく身体はよく動かすという最終調整でした。

◎去年の秋と比べてどうでしょう?
同じ休み明けのオールカマーの前と比べて体調面では今回が上ですね。あの時は(休み明け初戦の)オールカマーから絶対に勝つんだというつもりでかなりキツイこともしたんです。それに比べるとそこまで追い込んでいませんが基本的なポテンシャルは上がっていると思うので(調教の)本数をじっくり重ねた今回の体調で十分勝負できるという実感はあります。

◎ジャパンカップで牡馬を一蹴して今回はチャンピオンとしてのレースになりますか?
去年の秋はチャレンジャーでしたが、今年はチャレンジャーとしてよりもタイトル保持者として、受けて立つとは言いませんが強い馬もいますから胸を借りる気持ちも持ちつつ、チャンピオントして無様なレースはできないという気持ちは当然ありますね。

◎去年の春もこの大阪杯からのスタートでしたが昨年と今年の違いはありますか?
去年も仕上がりは良好だと思っていたのですが、直前の不良馬場になるような土砂降りで、この馬自身馬場が悪いのはこなすのですが、極端すぎるような馬場だったので走り切れなかったですね。今年もできれば不良ではない馬場で走らせたいですね。ゆるい馬場は他の馬が苦にするほどは苦にしませんが、去年ほどの馬場になると苦しいかなという感じですね。

◎この春はどういうローテーションになるでしょう。
春は宝塚記念が最大の目標になります。そうすると中5週でヴィクトリアマイルがある。それから中5週で宝塚記念。去年の感じだと中5週というのがショウナンパンドラには調整しやすかったので、ヴィクトリアマイルは距離が向いているとは言い切れないのですが、宝塚記念を取るということで去年を踏まえるとこのローテーションがマイナスになることはないので間にヴィクトリアマイルを挟むことになると思います。

(取材:佐藤泉)

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