20日(日)に阪神競馬場で行われる第64回阪神大賞典(GII・芝3000m)に出走するトーホウジャッカル(牡5、栗東・谷潔厩舎)について、追い切り後の谷潔調教師のコメントは以下の通り。
「今朝の追い切りは、久々なのでデムーロ騎手に乗って貰って、感触を確かめて貰いました。まだちょっと重いかなという気がしたので、もし重い感じがあればしっかり追ってほしい、と頼んではありましたが、ジョッキー本人は全くそんな事はなかったし動きも良かった、と言っていましたね。いい感触は持ってくれたようです。先週ビッシリ追ったときと、今回それほど強く追わなかった時でも時計がそれほど変わらなかったので、その分良くなったのかなと思います。
前走(札幌記念)は順調に来ていましたし、状態も悪くは無かったのですが、結果が出なかったので敗因が分からないという面はあります。ジョッキーによると、少し洋芝が合わないのかもという話でしたが、正直なところもう少し動いてほしかった、という気持ちはありました。阪神は実績もありますし、少しでも時計が速くなるコースになるのは良いかなと思います。
札幌記念の後は、脚元に少し疲れが出たので冬場は休養にあてました。目標の春の天皇賞に向けてスタートはここからと決めていたので、そういう意味では順調にきたかなと思います。先週の段階では(前走から)プラス20キロくらいで、ちょっと太いかなという印象でした。今週追い切って輸送もありますが、この時期ですし、成長分も含めて多少はプラスで出ることになるでしょう。
阪神は神戸新聞杯3着があって、宝塚記念でもあのメンバー相手に走っていますし、コース自体は問題ないでしょう。冬場の少し力がいる馬場がどうかとは思いますが、そんなに雨が降らなければ速めの決着になるはずなので、現時点では問題ないと思います。
色々あってなかなか(レースに)出て来られなくて、ファンの方々に心配をかけてしまったんですけど、今回は順調に来ることが出来ました。ここからまたスタートだと思って、期待に応えられるように頑張りたいですね」
(取材:大関隼)