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 川崎競馬場で行われた牝馬のダートグレード競走(Jpn3)ホクトベガメモリアル第17回スパーキングレディーカップ(1着賞金2500万円、ダート1600)は、圧倒的人気に推されたメーデイア(JRA栗東・笹田和秀厩舎、浜中俊騎乗)が2番手から楽に抜け出て優勝した。
レースは3番人気の3歳馬サマリーズが逃げ、それをメーデイア、ナターレが追走。2番人気のレッドクラウディアはその後ろの集団でレースを進めた。スローな流れで進んだレースは3コーナー手前でレッドクラウディアがスパートしたが先頭を奪うまでには至らず、結局逃げたサマリーズをメーデイアが直線に入ったところで捉えて快勝。サマリーズが2着に残り、レッドクラウディアは3着だった。
4頭出走したJRA勢のうちサダムグランジュテはスタート直後に騎手が落馬して競走を中止。完走した3頭が上位を独占した形になった。地方勢では船橋のマニエリズムの4着が最高。地方勢で最も人気を集めたクラーベセクレタ(船橋)は完走した中では最後方の13着、地元の期待を集めたナターレは10着だった。

勝ったメーデイアは父キングヘイロー、母ウィッチフルシンキング(その父ロードエーヴィー)という血統の5歳馬。北海道安平町の追分ファームの生産。3歳4月の遅いデビューで初勝利は3歳9月の未勝利戦。4歳になって徐々に力をつけ、5歳になった今年1月にはJRA準オープンの身ながら大井のTCK女王盃でダートグレード競走初勝利。その後4月のマリーンカップ(船橋)も制し、今回のレースでダートグレード競走3連勝となった(5月に芝のGI・ヴィクトリアマイル17着)。通算成績は15戦7勝(地方競馬では3戦3勝)。

 レース後の関係者のコメントは以下のとおり。

1着 メーデイア
(浜中俊騎手)
強いレースをしてくれました。道中はメーデイアの走りたいように、彼女が2番手からがいいというなら2番手からという形で本当に彼女に託してレースを進めました。カーブのきつい川崎コースに最初のコーナーでは戸惑っているようなところはありましたが、頭のいい馬ですからすぐにそこは対応してくれました。今後もメーデイアが走り続ける限りはこういう舞台では負けたくないといいますか勝ち続けて欲しいですね。メーデイアも僕も川崎のナイターで勝ったのは初めてなんですが、本当に気持ちよくて、皆様の期待に応えられる結果を出せましたので満足していますし、これからもメーデイアを応援してもらえれば嬉しく思います。

(笹田和秀調教師)
ヴィクトリアマイルで大敗していたのでどうかと思っていました。勝ててほっとしています。直線では並ぶまでモタモタしていましたが交わしてからは楽でした。馬は完成の域に来ているのでレースから逆算して調整すれば結果を出してくれます。浜中騎手とはサマリーズが行くだろうからそれを見ながらじっくり行けばいいと話していました。予想どおりの展開で大丈夫だと思って見ていました。以前と比べて骨が完成してきて筋肉が付いて飼い葉も食べるようになったので普段の調教メニューで仕上げは大丈夫。秋はJBCレディースクラシックを大目標に大井競馬場でレースを使って臨む予定です。そのほかに1回使うかどうかは馬の様子を見て決めたいと思っています。

2着 サマリーズ(内田博幸騎手)
スローで行かせられればありがたいのですが、結構後ろから来られてそうはいきませんでした。ただ、それでも我慢してますし、惨敗したわけではないので、どこかでもうひとつタイトルを取れたらと思います。今日のところは相手が強かったですね。小回りコースはレースがしやすいのでこれから期待していですね。

3着 レッドクラウディア(岩田康誠騎手)
いつもなら3コーナーから4コーナーにかけて脚を溜めて最後にもう一度伸びるんですが、今日は休み明けの分でしょうか、道中もハミを取らないし、トモの感じも本物でなく違和感がありました。力はある馬です。

13着 クラーベセクレタ(今野忠成騎手)
ゲートを出たのは出たんですが手綱をしごいても叩いても動いてくれませんでした。走るイメージの強い馬ですから敗因はわかりませんね。


(取材:米田元気)

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