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 浦和競馬場(天候・曇、馬場状態・良)で行われた農林水産大臣賞典・第36回浦和記念(JpnII・2000m・3歳以上オープン・1着賞金3500万円)は、南関東から6頭、JRAから3頭、他地区2頭の合わせて11頭が出走した。

 まず、先行争いから抜け出したのは、リアライズリンクス(浦和)とサミットストーン(船橋)だった。ハッピースプリント(大井)は3番手。その後ろにソリタリーキング(JRA)、サイモンロード(愛知)、タイムズアロー(船橋)と一団で続く。1番人気・ドコフクカゼ(JRA)は後ろから2頭目を進む。

 1周目のスタンド前。リアライズリンクスが後続を大きく引き離して逃げる。サミットストーンは単独2番手になった。その後ろは大きな順位の変動はなく、1コーナーを回る。

 向正面では、リアライズリンクス、サミットストーン、ハッピースプリントの順番は変わらないが、ソリタリーキングが単独4番手となり、前はバラけた展開となる。後方にいたマイネルクロップとドコフクカゼのJRA2頭がポジションを押し上げ、5、6番手へ。

 2周目の3コーナー。逃げるリアライズリンクスを、サミットストーンとハッピースプリントが一気に交わし、先頭、2番手に変わった。ソリタリーキングなどJRA勢は差を広げられてしまう。

 最後の直線では、サミットストーンをハッピースプリントが交わして先頭に立つ。最後は2馬身の差をつけて優勝。2番人気だった。勝ちタイムは2分05秒9。鞍上は北海道の宮崎光行騎手。2着に去年の覇者、6番人気のサミットストーン。さらに2馬身遅れた3着に4番人気ソリタリーキングが入った。1番人気に推されたドコフクカゼは4着だった。

 勝ったハッピースプリントは父アッミラーレ、母マーゴーン(その父Dayjur)という血統の牡4歳・鹿毛馬。大井・森下淳平調教師の管理馬。通算成績は20戦9勝(うち中央3戦0勝)。これで重賞は7勝目で、交流重賞は初制覇となった。去年6月の東京ダービー以来、久々の勝利を飾った。浦和記念の南関東所属馬の勝利は、去年のサミットストーン(船橋)に続き2年連続となる。

レース後の関係者のコメント
1着ハッピースプリント(宮崎光行騎手)
「強かったです。今年はスタートで躓いたこともありましたが、今日は事前に考えた位置が取れたので、能力を信じていいレースができたと思います。目標になる馬がいて、小回りだったので、早めに先頭に立って力づくで勝とうという競馬をしました。暮れの東京大賞典が楽しみになりました」

2着サミットストーン(石崎駿騎手)
「だんだん調子が戻ってきています。次が一番いい舞台だと思うので、巻き返したいです」

3着ソリタリーキング(戸崎圭太騎手)
「リズム良く、勝った馬の後ろにつけられましたが、最近はズブくなってきていて置かれてしまいました。それでも差を詰めてきてくれました」

4着ドコフクカゼ(四位洋文騎手)
「甘くなかったです。スタートはポンと出ましたが、他馬に入られて砂をかぶった時に頭を上げてしまいました。強気に半マイルくらいから動こうと思いましたが、それもできませんでした。ストライドの大きな馬が、初めての交流重賞でいきなりコーナーのきつい浦和競馬では厳しかったですね」

(取材:山本直)

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