15日（日）に京都競馬場で行われる第40回エリザベス女王杯（GI）に登録をしているヌーヴォレコルト（牝4、美浦・斎藤誠厩舎）について、斎藤誠調教師と岩田康誠騎手のコメントは以下の通り。
・斎藤誠調教師
（前走後の調整について）
「いつもは、一回山元トレーニングセンターに短期放牧に出して、3週間ぐらい前に入厩して、というのがパターンでした。しかし、今回が6週間と中途半端な期間だったので、在厩して、しっかり疲れを取って、そこから状態も見極められますので、今回はしっかり仕上げてこられました」
（最終追い切りを終えて）
「先週までに体はできていますので、今週は反応を見るだけで、あとは勝てるように自分で考えて乗るようにと、今日の朝、岩田騎手と相談しました。リラックスをして、終いだけという指示を出しています。
去年は惜しい2着だったと思います。岩田騎手も勝つ気満々なので、先週も来てもらっているのですが、今週も乗るということで、相当気合いが入っています。
（岩田騎手は）毎回声は出るのですが、しっかり今回も出しましたね。全体的な時計は、70－40で、輸送もありますので、そのぐらいで良いと思います。上がりでけっこう動けていましたので、やはり走る馬だなと思います」
（馬体重は？）
「追い切り後、鞍を付けて460キロ、だいたい454キロぐらいかなとは思っています」
（今回のレースに向けて）
「オーナーの意向もありまして、今年の秋はエリザベス女王杯と決めていました。去年は本当に悔しい負け方をしましたので、ここを獲りに行きたいなといつも思っています。それはジョッキーの方も今回はすごくあるので、何かやってくれそうな感じはします。
私は、この馬にとって京都は合わないなと、去年の時思っていました。あまり上がりの速いレースになってしまうと、分が悪いなとは思っていたのです。しかし、今年はけっこう切れ味が出て、成長はしていると思いますので、去年よりは、その辺がうまくレースに出ればいいなと思います。
中山記念もそうでしたが、オールカマーもすごく彼女らしさが出た競馬ですから、あれはあれで良いのかなとは思います。結局、レースで切れ味のある馬に負けたという感じでしたが、一戦一戦一生懸命走ってくれる馬なので、岩田騎手もその辺りを感じていると思います。それをふまえて、レースを迎えますので、さらに期待は大きくなるでしょう。
レース的に考えると、展開や、スタートの出や、枠順などありますが、最後は気持ちだと思います。
今回は、より強固な輪ができていますので、馬に伝わって、馬が応えてくれると思います。そのぐらいの出来にあります。
上がりが速くなるのは嫌なので、雨は良いかもしれないですね。宝塚記念のような中途半端な馬場で、滑るような感じだとこたえるのですが、それほど馬場を気にする爪はしていませんし、周りも一緒の条件で、牝馬たちなので、大丈夫でしょう。
いつも歯がゆい競馬で、やきもきするのですが、一戦一戦頑張ってくれる馬ですので、今回も頑張ってくれると思います。スタッフもジョッキーも一丸となって、勝利に向かって頑張りますので、応援よろしくお願いします」
・岩田康誠騎手
（最終追い切りを終えて）
「本当に良い状態を厩舎サイドが保ってくれて、最高の状態でレースに向かえると思います。
先週に比べて、今週は本当に良かったですし、タイムなどではなく、中身の濃い追い切りでした。輸送もあって、調教師と相談しながら、手応えを確かめて、もたなかったら、1ハロン味付けをしようかと言われました。そのような追い切りができたと思います。
反応も良かったです。ラスト1ハロンは少し伸ばしただけですが、道中も落ち着いて、リラックスして、直線に向かって走れたと思います」
（レースへの思い）
「中山記念は勝たせていただきましたが、秋華賞から2着続きで、ずっと悔しい思いをしてレースに臨んで、終わっていました。今回は、去年2着の悔しい思いを繰り返さないように、最高の状態で行きたいという気持ちで、調教師に志願して、2週（調教に）乗せていただきました。
去年よりもすごく幅が出ていますし、良い状態で最高のパフォーマンスができるような走りを見せられると思います。
切れは前からあるのですが、それ以上に乗り手に素直に走ってくれます。乗っていても楽ですが、素直すぎて気持ちが先走るところが最近あるので、それだけ気をつけてレースができれば、結果は自ずと付いてくると思います。
ペース配分など一つのミスも許されないですし、ライアン・ムーア騎手たちが最高のパフォーマンスを見せるので、それ以上のレースをしたいです。1着でゴールできるように頑張って彼女とレースをしたいと思います。
去年の悔しい思いをバネに1年間やってきました。彼女も成長していますし、私も成長しています。素晴らしい走りをするので、応援よろしくお願いします」
（取材：米田元気）
