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3日(火)大井競馬場(晴 不良)で行われた第5回JBCレディスクラシック(JpnI ダート1800m)は4番人気の3歳牝馬ホワイトフーガが直線で内から鮮やかに突き抜け、2着以下に5馬身差をつけ古馬を撃破。新たなる女王の座に就いた。

ブルーチッパーが飛ばして逃げる展開。2番手カチューシャ、3番手キャニオンバレーが続き、去年の覇者サンビスタがアムールブリエと並んで直後に続く。ホワイトフーガはその後ろにつけ、向正面でトロワボヌールが外から上がっていった。4コーナーでアムールブリエが2番手に押し上げ、サンビスタも内からブルーチッパーの外へと持ち出す。直線を向いてサンビスタが抜け出しを図り、外から追いすがるアムールブリエとトロワボヌールを振り切るかに思われた。しかし残り200m手前で内からサンビスタに並びかけたホワイトフーガが一気に交わし去り、リードを広げる。最後は2着馬に5馬身の差をつけてゴールした。

勝ちタイム1分51秒5、勝利騎手はJRA・大野拓弥。

連覇を狙った1番人気サンビスタは2着。3着に3番人気トロワボヌール。2番人気アムールブリエは4着で、ここまでJRA勢が占めた。地方馬最先着は11番人気リュウグウノツカイ(川崎)で5着。

ホワイトフーガは父クロフネ、母マリーンウィナー(母の父フジキセキ)、牝3歳芦毛馬。JRA美浦・高木登厩舎の管理馬。通算成績は10戦5勝、重賞は関東オークス(川崎)に続く2勝目。前走レディスプレリュード(大井)3着からこのレースに臨んでいた。大野拓弥騎手、高木登調教師ともJBC競走初勝利。JBCレディスクラシックを3歳馬が制するのは今回が初めて。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ホワイトフーガ(大野拓弥騎手)
「本当に嬉しいです。今日はいつもよりポジションを下げようと思い、そういうレースができました。コースロス無く、他の馬よりも手応えが良かったので突き抜ける感じがありました。牝馬の中でサンビスタは抜けた存在でしたが、その馬に5馬身差ですから力をつけたのだと思います。牝馬ですがパワーも持久力もあります。一戦一戦強くなっているので、どこまで強くなるのか本当に楽しみです」

(高木登調教師)
「ここ2戦負けていたので勝ててよかったです。この中間は順調にきていて、脚の使い所だけを打ち合わせていました。ここ2走よりも控える形で、指示どおりうまく乗ってくれました。4コーナーで前に出られるか心配でしたが、手応えをみて出られると思いました。関東オークスは凄いパフォーマンスでしたが、古馬の壁があるのかと感じていました。しかしよく頑張ってくれました」

2着 サンビスタ(岩田康誠騎手)
「今日は勝ち馬にうまくやられました。4コーナーでは何とか並ぶところまでいきましたが、前回のようなスッという脚はありませんでした。状態はすごくよかったです」

4着 アムールブリエ(浜中俊騎手)
「スタートから意識的に出していきました。揉まれないところでレースができました。しかし馬場の軽いコースは合わないようです。流れが噛み合いませんでした。距離は2000m以上あったほうがいいと思います」

8着 ブルーチッパー(幸英明騎手)
「自分のレースができればと思っていたので、ハナに行ったのは予定通りです。ラストはもうひと押しだったのですが。距離なのか、自分からやめたのかは分かりません。距離はもう少し短くした方がいいかもしれません」

(取材:米田元気、山本直)

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