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 25日(日)に京都競馬場で行われる第76回菊花賞(GI)に出走するリアルスティール(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)について、追い切り後関係者のコメントは以下の通り。

●リアルスティールについて矢作芳人調教師
「今朝の追い切りは坂路で、前半は馬の後ろで折り合いを見て、ラスト1ハロンで抜け出してという指示でしたがその通りの追い切りができました。先週の追い切りから、思い通りに来ています。ダービーも『究極の仕上げ』でしたが、それに近いところに持ってこられたと思います。3000m戦に使うのは分かっていたことですし、みんな未知の距離ですからね。それに対応できるようにやってきました。

 神戸新聞杯に関しては、勝てると思いましたが、あれも競馬なのかなという印象です。僕としては悲観はしていません。骨折しての休養と何もない状況での休養というのは違いますが、上積みという意味では非常に大きいと思います。

 ひと夏を越して体にあまり変わった面はないんですが、元々が良い馬ですからこれでいいのかなと思っています。競馬に関してはジョッキーに任せるだけですが、強い馬ですから、正攻法でという話は(福永騎手とは)しています。

 (この馬の強みは)心肺能力が高くて、能力も高いことだと考えています。成長に関してはほぼ思い描いた通りの成長曲線を描いてきていますが、まだまだ完成の域、上が見えないという感じです。まだまだ良くなってくれるかな、という思いもあります。折り合いに関しては対応できるようにやってきましたから、それほど心配はしていません。

 最初に見たときから、自分の中での走る馬の理想像に凄く近い、と思っていました。二冠馬がいませんし、実績最上位であるという責任は感じています。なかなか思うような結果が出せていませんが、厩舎のスタッフもジョッキーも一丸となって一生懸命やってきました。何とかGI馬にしてあげたいと思っています。応援をよろしくお願いします」


●リアルスティールについて福永祐一騎手
「今朝の追い切りは馬の後ろで折り合って、残り2ハロンから内へ行って、最後の1ハロンで伸ばすようにしました。タイムも動きも良かったと思います。馬の後ろに入ってもリラックスしていましたし、先週も良い動きでしたが一度使われて順調に来てくれています。神戸新聞杯の時には若干余裕があるかなと思いましたが、今は体重が変わらなくても引き締まっている感じですし、良い状態で臨めると思います。

 前走はスローペースになることはある程度分かっていましたし、馬の後ろでなだめながらの追走でも最速の上がりを使ってくれましたが、思った以上に勝った馬がしぶとかったですね。相手を間違えたと言うか、キレのある馬が相手かと思っていましたが、思った以上に相手が強かったです。

 (春先からの成長を感じる部分は)常歩ひとつ取っても春とは比べ物にならないくらいしっかりしましたし、調教で速いところへ行ってもそれが出ていますね。良い方へ成長していると思います。折り合いに関しては、ハミを外すことを教えていないですし、向かっていくタイプですから、そこが3000mを走る上ではプラスに出るとは言えないでしょう。前半1000mがポイントになるでしょうね。いかにそこまでに余計な力を使わないか、だと思います。厩舎スタッフの方とも色々話して3000mをこなせるような調教をしてきて、それが競馬でどう出るかでしょう。

 (3000mを乗るイメージは)坂の下りが2回ありますし、最初の下りをいかにスムーズに回ってこられるか、前半の1000mをいかにリラックスして走れるかだと思います。血統的に見ても3000mがベストではないですが、その中でこのレースを使うというのは勝つための判断ですし、どんな形でも勝つことを目指して騎乗したいですね。小細工なしで、正攻法でいければと思っています。

 まだまだ成長過程にある馬ですが、いい形で秋に帰ってきてくれました。GIを勝たなくてはいけない馬だと思っていますし、頑張って3000mを乗り切りたいですね」

(共同会見より~取材:大関隼)

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