お知らせ:

競馬実況web

 18日(日)に京都競馬場で行われる第20回秋華賞(GI)に登録をしているココロノアイ(牝3、美浦・尾関知人厩舎)について、尾関知人調教師のコメントは以下の通り。

(春のクラシックを振り返って)
「桜花賞は展開的に難しいレースでした。オークスに関しては、道中も非常に良い感じで折り合いがついていました。最後はどれだけ伸びてくれるのかなと思ったところで、あれ?という感じの最後になりました。もちろんそんなに負けていませんし、頑張ってくれましたが、その後に骨折が判明して、それがあったのかなという感じです。
こういう馬に携わらせていただいているので、大きいところを一つでも獲りたいというのは我々スタッフ共々、そういう思いでやってきました。結果としては残念でした」

(前走後の調整について)
「骨折に関しては、手術をしまして、無事に回復しました。JRA常磐支所の、いわゆるいわきの温泉でリハビリを行って、乗れるところまで来たところで、厩舎に戻ってきました。そこからは、レースに合わせるというよりは、馬に合わせて、間に合えば良いなという感じでした。徐々に負荷をかけて、順調にここまで来ました」

(一週前追い切りについて)
「美浦のBコース、ウッドチップコースの正面から入る形で、長めからやりました。その前の週がもう少し長めから負荷をかけましたが、折り合いがついた分があって、少し行かせきれなかったということがありました。時計的には実質半マイルみたいになってしまいました。先週は6ハロンから時計になるぐらいのつもりでやりました。伸ばしていった中でも折り合いがついて、最後もしっかりとやれたので、良い追い切りだったと思います」

(ウッドチップコースでの最終追い切りについて)
「この馬らしい、ダイナミックな沈む走りをしていました。良い動きだったと思います。輸送もありますし、先週でそのような追い切りができたので、折り合いを気にして馬とケンカするよりも、気持ち良く走れる感じにしました。向正面から入る形の追い切りで、終いは少し反応を見るくらい、伸ばすくらいの感じでという指示でした。だいたいイメージ通り乗ってくれたかなと思います」

(馬の成長ぶりは?)
「馬体的に成長があったかというと、大きさ的にはないかなと。骨折して手術して、もっと細くなったところからの再スタートだったので、やむを得ないところがあります。ただ、こちらに帰ってきてから本当によく飼い葉を食べています。春よりも食欲に関しては良いかなと思います。あとは常磐支所でプールやウォータートレッドミルなどをやってきて、精神的な部分の成長が少し見られているかなと思います」

(トライアルを使わずに本番へ)
「骨折時の当初の診断では、トライアルも間に合うぐらいかなという話はありました。しかし実際、骨折した箇所だけではなくて、全体の疲れもあったので、時間を長めに見た方が良いというのと、乗り込みさえできれば休み明けでもしっかりと力を出せるタイプの馬ではあるので、基本的に秋華賞だけを考えていました。そこに間に合えば行ければ良いし、駄目であれば次に目標を置けば良いかなという形で調整してきました」

(京都の芝2000mについて)
「秋華賞に間に合わせたいというのは、この馬にとってすごく合いそうなイメージがあるからです。一般的には、今まで秋華賞はけっこうペース的に流れるレースですし、4つコーナーがある分だけ、折り合いもつけやすいと思います。なおかつ、直線が短い分、上がりも少しかかるイメージがあるので、適性はありそうな気がしました。そういう中での挑戦ではあります」

(メンバーの顔ぶれについて)
「百花繚乱といいますか、いろいろなメンバーが揃っています。あとはこの馬自身が無事に、健康に舞台に立てれば良いと思います」

(意気込み)
「トライアルを見ても、ある程度流れていたのもありますし、京都の内回り2000mである程度流れてくれるのかなというのがあります。オークスでずいぶん折り合っていたのもあるので、心配ないというか、あとはもう本当にジョッキーに任せる感じです。
巻き返したい気持ちはもちろんありますが、まずはここで無事に名乗りを上げることができて、その中で結果も伴ってくれれば、最高だなと思います。今回もそうですが、これからもこの馬を応援してくれたら、ありがたいです」

(取材:米田元気)

お知らせ

お知らせ一覧