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10日水曜日、川崎競馬場(晴 稍重)では3歳牝馬によるダートグレード競走・第51回関東オークス(JpnII ダート2100m)が行われ、JRA所属の2番人気ホワイトフーガが他馬を圧倒し大差勝ち。重賞初制覇を飾った。

スタート直後は岩手のホレミンサイヤと浦和のヴィグシュテラウスが先行争いを演じたが、ペースが落ち着いたスタンド前で一気にホワイトフーガが先頭に立った。追って兵庫のトーコーヴィーナス、JRAのアルビアーノが続いて向正面へ。直後にJRAスキースクール、JRAポムフィリア、浦和トーセンマリオンが追走。勝負どころでもホワイトフーガの手応えは楽で、むしろ後続の鞍上の手が動く形。直線では全くの独壇場、リードを広げる一方で、2着に2秒3の大差をつけた。

勝ちタイムは2分18秒3、勝利騎手はJRA・大野拓弥。

大きく離れた2着に、追い上げた4番人気ポムフィリア。さらに4馬身離れた3着は8番人気トーセンマリオンが食い込んだ。単勝1倍台の支持を集めたアルビアーノは伸びを欠き4着。3番人気トーコーヴィーナスは7着だった。

なおこのレースはグランダム・ジャパン2015・3歳シーズンの最終戦だった。優勝の可能性はトーコーヴィーナスとホレミンサイヤに残されており、ホレミンサイヤが1着だった場合にのみ逆転の可能性があったが、ホレミンサイヤは13着。トーコーヴィーナスがポイントトップを守り、3歳シーズン優勝を果たした。

勝ったホワイトフーガは父クロフネ、母マリーンウィナー(母の父フジキセキ)、牝3歳芦毛馬。JRA美浦・高木登厩舎の管理馬。前走の端午Sを快勝してここに臨んでいた。通算成績は7戦4勝、重賞初制覇。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ホワイトフーガ 大野拓弥騎手
「正直、アルビアーノが強いと思っていたので勝ててびっくりしています。道中、動いてからも楽でしたし、3~4コーナーでも加速してくれたので、いけると思いました。初のナイター競馬と小回りコースを注意して乗っていました。スタンド前で先頭に立ってからはリズムよく、息が入っていました。これだけ強い走りをしてくれたので、今後も期待しています」

高木登調教師
「この勝ち方にはびっくりしています。前走あたりは疲れが見えていたので、体調には気をつけていました。少し右に張る癖があり、我慢が利かずに行く形になりましたが、先頭に立つのであれば後続を離したほうがいいと思っていました。持久力もあるし、抑えていけば切れ味もある馬。右に張る癖を矯正できればいいと思っています。今後は一息入れることになると思いますが、オーナーと相談して決めます」

3着 トーセンマリオン 左海誠二騎手
「追いっぱなしで厳しかったです。これからの馬だと思います」

4着 アルビアーノ 柴山雄一騎手
「砂を被らないところでレースを進めることはできました。ただ、2周目の向正面では押さないと行けなくなってしまいました。初ダートのせいなのか、距離なのかはつかめません。ダートの走りがダメだという感じではありませんでした。いつも通りの雰囲気でしたが、競馬が今までとは違っていました」

7着 トーコーヴィーナス 田中学騎手
「悔しいです。コーナーで砂を被って、厳しいレースになってしまいました。入れ替わり立ち替わり来られてしまい、嫌気がさしたようでした」

9着 スキースクール 幸英明騎手
「折り合いはついていて、2着はありそうな感じでしたが、距離が長いせいか息が乱れてしまいました」

(取材:山本直)

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