【日本ダービー】栗東レポート~リアルスティール [News]
2015/05/27(水) 21:01
 皐月賞では完全な勝ちパターンだったリアルスティール。ドゥラメンテの驚異的な脚に屈しはしたが力は示した。
 今朝は7時半前に坂路コースに入って皐月賞の時と同じように最後は2頭で併走する形での調整。楽な形で最後は12秒4という好タイムを計時した。

 調教後の記者会見での関係者とのやりとりは以下のとおり。

●リアルスティール(矢作芳人調教師)

◎早い時期からダービーを意識していたという馬。いよいよダービーですね。
 そうですね。良くここまできたなと思っています。

◎皐月賞の前には「久しぶりに緊張しています」というお話でした。今はどうでしょう?
 皐月賞の後にも言ったようにこの馬は挑戦者なので、今回は気楽に楽しんで来ています。

◎キャリア4戦目で挑んだ皐月賞は2着。レースを振り返ってください。
 うちの馬自体はいいレースをしたと思います。素直に勝った馬が強いなと思っています。

◎皐月賞までの4戦でいろいろな課題をクリアしてきているように思えますが?
 センスの高さは能力の高さだと思いますので、1回レースを経験するごとに上積みがあったんじゃないかと感じています。

◎皐月賞2着のあと、調整で主眼に置いたのはどういうことでしょうか?
 ダービーだからと言って特別なことはできないので、ひとつひとつ今までやってきたことの精度を高めて、馬が現在持っているポテンシャルを最大限に引き出せるように、それだけを考えてやってきました。

◎現在持っているポテンシャルは皐月賞前には「まだこの馬は7,8分だろう」とおっしゃってましたね。
 ええ、まだ7,8分だと思います。

◎ダービーへ向けての調整という点ではダービー馬ディープブリランテを手がけた経験が生きている点はありますか?
 それはとても大きいと思います。ダービーというレースは全てのホースマンが目標にするレースです。何かひとつピースが欠けると勝てない。ディープブリランテで勝った時にそれを感じましたので、ピースがひとつも欠けることがないようにやってきたつもりです。

◎中間も時計がしっかり出ていますし、今朝の調整では何がテーマだったでしょう?
 今日は反応を見る程度で、やり過ぎないということですね。先週にしっかり負荷をかけてますから今朝は体を見てそう判断しました。

◎手応え十分でしたか?
 本当にいい調教ができたと思います。リードホースの騎乗者が僕が要求したラップを正確に刻んでくれましたので、非常に満足できる調教だったと思います。

◎皐月賞の時より手応えは上ですか?
 相手が強いのでね。それはどうでしょう。でも最初から春は5月30日を目標に厩舎スタッフ一丸となって福永祐一騎手とも一丸となってやってきたので、それに向けてやれる仕事はできたのかなと手応えは感じています。

◎体重も500キロ前後で安定してレースに向けて体を作ってくる馬ですね。
 今回は多少研ぎ澄まされて来ているので多少は減るかと思いますけど、そんなに大きな増減はないと思います。

◎どんなレースでもできる馬ということですが、ダービーではどんなレースをイメージされてますか?
 イメージしているのは直線で並んで叩き合いになるようなレースになってくれればと思っているのですが、基本的に作戦については一流ジョッキーですのでジョッキーに任せますし、あとは当日に枠順と馬場状態を見て細かな打ち合わせを祐一君としたいと思っています。

◎現時点ではピースは全て揃ったという感触でしょうか?
 そうですね。やはりギリギリまで究極の仕上げをしないと勝てないし、かといって一線を越えてはいけないと。99.9ではいいけれど100.1ではいけない。そういう気持ちで今日の追い切りに臨みましたけど、それがしっかりできたのではないかと思っています。

◎ダービーへ向けての抱負をお聞かせください。
 僕だけではなく誰もが勝ちたいレースですから。勝つために精一杯やってきたつもりですし、あとは天命を待つだけという気持ちです。
 

●リアルスティール(福永祐一騎手)

◎皐月賞は正攻法の競馬で2着。騎乗した福永騎手としてはどんなレースだったでしょう。
 枠も良かったですし、スタートも良く、中山の2000メートルを勝てる競馬をしたつもりでしたけれど、1頭強い馬がいましたね。

◎抜け出した瞬間は勝ったという感触があったのではないですか?
 凄くスムーズな競馬ができましたし、馬も脚が溜まってましたのでね。これならいけるのではないかと思ってはいましたけど、しょうがないですね。1頭もっと走る馬がいたので。

◎レースは4戦全てに騎乗して、レースの中間の調教でも騎乗していました。ここに来て成長を感じている点はありますか?
 劇的な成長はありませんが、ちょっとずつちょっとずつ良くなっていると感じる点は乗っていて感じます。

◎デビューの頃からダービーを意識していたということですが、本物になってきた感触はどの程度ありますか?
 デビュー戦の勝ち方が良かったので、ダービーというかGIを狙える馬だなとその時に思って、その後も順調に過程を踏んで皐月賞、ダービーとGIに出走できていますので、本当に順調に来れていると思いますし、最初から乗せてもらっているのでそうした馬の変化や成長を一番近いところで感じさせてもらってますけど。徐々に良くなって来てはいますけれど、まだまだ良くなる余地を残している馬なので、完成度がどの程度かと言われると100パーセントがどのへんか分からないので何パーセントか言うことはできないですが、一戦毎に良くなっていますし、皐月賞の時も状態が良かったですが、今回はさらに動けるようになっていると思います。

◎皐月賞の後も調教で騎乗されていますが、先週もしっかり調整されていますね?
 いつも1週前に強い負荷をかけて当該週は馬なりぐらいでというのがいつものパターンですから、予定通りの調教を消化できていると思います。

◎今朝の感触はいかがでしたか?
 良かったですよ。先行する馬を見ながら、タイム的にも調教の内容としても調教師の指示どおりだったと思いますし、乗っていた感触も非常に良かったですしね。体のキレなども良かったと思います。

◎皐月賞前にはヨレるような若さがあったということでしたが、そのあたりは良くなっていますか?
 今日はヨレるところはなかったですね。

◎ドゥラメンテとは1勝1敗、他にもライバルはいますが、今回はどんなレースをイメージしていますか?
 中山の2000メートルとはコース形態も違いますし距離も違いますから。大きい競馬場なので中山の2000メートルよりは考えることは少ないと思います。直線が長いので最後の脚が活かせるような競馬ができればとは思っています。

◎今回のダービーはどんな気持ちで騎乗しますか?
 これまであれこれやってみて一度も結果が出ていない、勝っていないのでね(笑)、いつもどおり行ければなと思っています。

◎いつもどおり平常心で臨むダービー。抱負をファンの皆さんにお願いします。
 今年も有力馬で参戦することができていますのでね。なかなかこういうチャンスは続くものではないということは自覚していますし、馬自身は体調も良く、現時点で出来得ることはスタッフ、牧場と連携して最善のことができていますので、あとは無事にゲートに入っていい結果を出すということだけだと思いますので、最後のバトンをキッチリ受け取って一番いい形でゴールできればと思っています。

(取材:佐藤泉)