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 浦和競馬場(天候・曇、馬場状態・良)で行われた、ダートグレード競走・農林水産大臣賞典第17回さきたま杯(第11レース・JpnII・1400m・1着賞金3100万円)は、南関東6頭、JRAから4頭、他地区から2頭の、合わせて12頭で争われた。
レースは、例によって愛知のサイモンロードが先頭に立つが、船橋の2頭コアレスピューマとナイキマドリード、さらにJRAのティアップワイルドと差がなく続き、先行争いがやや激しくなる。その後ろの5番手に1番人気のセイクリムズン、ダイショウジェットとJRA勢が先行馬を見る形で進む。2番人気のJRAテスタマッタは序盤では最後方だったが、少しずつポジションを押し上げていく。
3~4コーナーに入り、ナイキマドリードが単独先頭に立ち、2番手にティアップワイルド、後方にいたテスタマッタが3番手と、馬順が一気に変わる。
最後の直線では、逃げるナイキマドリードをテスタマッタがとらえ、猛然と差を詰めるセイクリムズンの追撃を1/2馬身差抑え勝利。勝ちタイムは1分27秒4だった。連覇を狙った1番人気のセイクリムズンは2着で、2馬身差の3着にナイキマドリードが粘った。
テスタマッタは、父がTapit、母がDifficult(その父Concern)という血統の牡7歳鹿毛馬。鞍上は戸崎圭太騎手。JRA栗東・村山明厩舎の所属。通算成績は32戦7勝。重賞は去年のフェブラリーステークス(GI)以来の勝利で、通算で4勝目となった。

~レース後の関係者のコメント~

1着 テスタマッタ(戸崎圭太騎手)
「この馬の力を信じました。前走ではかなり折り合いを欠いたので、そこに気をつけて乗りました。良い位置で競馬がしたかったのですが、スタートで出遅れてしまいました。しかし、それがかえってリズム良くいきました。出遅れに関しては私のミスです。GIを勝っているだけに素質で勝ったという感じで、スタートで上手く出ていれば、もっと楽勝だったかもしれません。ファンの皆さんをヒヤヒヤさせてしまいました。折り合いの難しい馬ですが、素質は素晴らしいです。これからも良い競馬をしてくれると思います。中央でなかなか重賞を勝てない私ですが、ここで重賞を勝てて良かったです。」

(野田修治調教助手)
「レースの流れがこの馬にはまりました。レースでは、力まずに2コーナーを回ることができました。ジョッキーも言っていましたが、一回レースを使って良くなっています。この馬は、調教では時計が出ないのですが、競馬に行くと走ります。そんなに雰囲気は変わらないのですが。今後については未定で、ジョッキーと調教師が相談して決めます。」

2着セイクリムズン(岩田康誠騎手)
「状態は変わりなく良かったです。しかし、馬群の中にはまりすぎてしまいました。3~4コーナーでごちゃついた時、外から馬に来られた分、捌ききれなくなりました。」

3着ナイキマドリード(川島正太郎騎手)
「3コーナー辺りから勝負に出ようと決めていました。4コーナーでは一瞬いけるかな!?と思ったのですが...。馬はよく頑張ってくれました。浦和の1400mは実績があるように、乗りやすいです。」

4着ダイショウジェット(柴山雄一騎手)
「スーニのように、4コーナーまで楽に行こうと思ったのですが、3コーナーで流れが速くなって、手を動かさざるをえなくなりました。それでもそこそこの着順に来るので、年齢を感じさせない馬です。」

9着スーニ(町田直希騎手)
「乗りやすく、反応のある馬で、抑えも利く馬です。ペースは若干流れていた感じがありました。まだまだやれそうですし、使いながら良くなれば、またチャンスはあると思います。」

(取材:小林雅巳・米田元気)

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