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 JRAは6日、2014年度JRA賞の馬事文化賞を、フリーライターの石田敏徳氏が書いた「黄金の旅路 人智を超えた馬・ステイゴールドの物語」に決定したことを発表した。

 「黄金の旅路 人智を超えた馬・ステイゴールドの物語」は、香港で迎えた現役最後のレースを初めてのGI制覇で終えたものの、決して将来の成功を約束された種牡馬ではなかったステイゴールドが、オルフェーヴル、ゴールドシップ、フェノーメノなどの活躍馬を送り出し、日本有数の種牡馬となるまでの軌跡を、血のつながりから認識させるノンフィクション。

 「血統」を通じた馬の可能性や競馬の醍醐味についてわかりやすく解説し、競馬をあまり知らない人たちにも、広く競馬や血統に興味を持たせるきっかけとなったことが評価され、受賞が決まった。

 石田氏は1966年生まれで、サンケイスポーツの記者を経て、1993年からフリーライターとして活動している。

 今回の受賞について石田氏のコメントは以下のとおり。
「競馬を取材する仕事に就いて20年余り経ちますが、初めて出版することができた本にこのような名誉な賞をいただき、大変、感激しています。お世話になってきたすべての方、そしてステイゴールドとその産駒たちに改めて感謝するばかりです」
「ステイゴールドのシンデレラ・ストーリーには"競馬を観続けていく"ことで膨らむ楽しみがふんだんに詰め込まれていますが、競馬の魅力は本当に多彩で、それがすべてというわけでもありません。そんな競馬とこれからも仲良く付き合いながら、自分のポジションで競馬の魅力、素晴らしさを伝えていければと考えています。このたびは本当にありがとうございました」

 また、馬事文化賞功労賞には、東京競馬場内の競馬博物館で行われた特別展「英国ジョッキークラブ秘蔵 競馬絵画展」に、門外不出とされる名画10点の出品を特別に許可した英国ジョッキークラブが受賞した。

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