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 川崎競馬場(天候:晴 馬場状態:やや重)で第65回全日本2歳優駿(第11競走・2歳オープン・JpnI・ダート1600m・1着賞金3500万円)が14頭によって行われた。
レースは2番人気のワンダフルラスター(JRA)が逃げ、4番人気のタイセイラビッシュ(JRA)が2番手となり、1番人気のタップザット(JRA)が3番手。5番人気のラツキープリンス(浦和)が4番手で、3番人気のディアドムス(JRA)は6番手につける展開となった。
4コーナーでは前の3頭にディアドムズが差を詰めて、直線ではJRAの4頭による追い比べとなった。そしてゴール前では外から伸びたディドムズとタップザットが抜け、最後は食い下がるタツプザットに半馬身の差をつけてディアドムズが先頭でゴールに入りダートの2歳王者の座を手にした。勝ちタイムは1分45秒3。勝利騎手はJRAの三浦皇成。
3着には3馬身差でタイセイラビッシュが入り、クビ差の4着が逃げたワンダフルラスター。後方からレースを進めたパーティメーカー(浦和)が追い込んで5着となった。
ディアドムスは、父ジャングルポケット、母マイネランデブー(母父アグネスデジタル)という血統の牡2歳鹿毛馬。JRA美浦・高橋裕厩舎所属。6月に東京競馬場でデビューして2戦目まで芝のレースを走ったが勝てず、3戦目の札幌でのダート戦で初勝利をあげた。前走の門別での交流重賞の北海道2歳優駿で勝ち、初重賞制覇をはたしている。前々走のプラタナス賞ではタップザットの5着に敗れていたが、今回は借りを返した形でのGI初制覇となった。通算成績は6戦3勝(中央競馬は4戦1勝)。また騎乗した三浦騎手はこれが中央、地方を通じて初めてのGI制覇となった。
レース後の関係者のコメントは以下の通り。

1着 ディアドムス(三浦皇成騎手)
「馬自身の重賞連勝ということもありますが、私自身初めてのGI制覇で嬉しさもあり、またホッとしているところもあります。追い切りに乗って自信もありましたし、この馬場ならやれると思い、馬のリズムを考えて乗りました。まだ遊ぶところはありますが、抜かせない根性があります。この先中央でのレースや古馬との対戦もあるので、人馬ともに成長しないといけないと思っています。これまで応援してくれた皆さん、お待たせしてすみませんでした。ありがとうございました。」
(高橋裕調教師)
「前走の後、三浦騎手からまだ馬がゆるいと聞いていたので、調整を工夫してレースに臨みました。今日はレース前に三浦騎手と話していた位置から競馬をすることが出来ました。最後の直線では『行け!』という気持ちでした。コースにうまく対応してくれる馬で、1800メートルまでは通用してくれると思います。まだまだ若い馬なので、鍛錬を重ねて一戦一戦頑張っていきます。応援ありがとうございました。」

3着 タイセイラビッシュ(岩田康誠騎手)
「出来れば逃げたかったのですが、内からワンダフルラスターに来られて行けませんでした。それでも最後はその逃げた馬を交わしていますし、幼い馬ですが力はあります。もっと距離は長くても大丈夫です。芝の適性もあります。今後楽しみな馬です。」

4着 ワンダフルラスター(ライアン・ムーア騎手)
「この馬には少し距離が長いです。最後の直線では外に出すことを考えて乗っていました。」

(取材:山本直)

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