大関アナの第14回JBCレポート [実況アナ!]
2014/11/13(木) 13:20
 レースが終わってから1週間以上経過してしまい申し訳ないのですが、今年もJBCレポートを書く事にします。


「来年のJBCの舞台は盛岡競馬場。まだ行ったことが無いし、こうなったら6年連続でJBC現地観戦だ!」
 
 ...と、昨年の金沢JBCレポートの最後に書いていたワタクシ大関。確かに、大阪から1000キロも移動することは肉体にも財布にも決して楽ではありませんが、入社2年目(2008年)の園田から名古屋、船橋、大井、川崎、金沢と6年見続けてきたJBC、連続現地観戦記録を途切れさせたくないという意地と、行ったことの無い盛岡競馬場に足を運びたいという願望が上回ってしまいました。そんな訳で、京都競馬場で仕事を終えた日曜日の夜、「嗚呼、スピルバーグが3着だったら3連単が当たったのに!」と心中は悶絶しながら、一路新幹線で東京へ向かったのです。東京からは夜行バスに乗って盛岡へ移動。世の中は3連休中だけあって、東京駅の高速バスターミナルにも大きな荷物を抱えた人が多数。まだまだ旅路は長い...。



 流石に仕事と移動で疲れていたのか、バスの中で照明が落ちるとあっという間に眠りに落ち、気がついたら「まもなく盛岡駅...」というアナウンスで目が覚めました。そして半分うとうとしながらバスを降りると、駅前はそんな眠気が吹き飛ぶようなひんやりした空気。週のなかばから天気予報を見ても11月3日は傘マーク、気温も上がらない様だったので、冬物のダウンジャケットを持って行ったのですが結果的に正解でした。ここからは同じようにJBCを観戦に来ていた友人と合流し、地元の有名店という「福田パン」を経由していざ盛岡競馬場へ。

 紅葉の始まった山並みを見ながら道路を走って行くと、ひときわ目立つオーロパーク、盛岡競馬場のスタンドが視界に入ってきます。着いたのは8時前だったのですが、もうすでに駐車場にも車が多く入り、かなりの人が開門を待っていました。




 さすがJBCデーだけあって、朝から賑わう場内。誘導馬がトキオパーフェクト、という懐かしさを感じる午前中、3レースで岩手の紅一点・鈴木麻優騎手が人気薄の馬で積極的に逃げて勝利した後には、スタンドから大きな拍手が沸き起こりました。ワタクシ大関もせっせと馬券を買うものの、1レースから3連単を2点に絞ったら1着2着が逆など、相変わらずの調子。その後も全く当たらないので、盛岡競馬場の名物グルメを楽しむことに。王道のジャンボ焼き鳥(写真の左のサインペンと比べると大きさが判るかな?)に冷麺、帆立、いやー美味しい。




 時折強い風が吹くものの、雨には祟られずに済んだこの日の盛岡競馬場。胃は満足しても財布の中身は全く満足できないまま減っていくという状況のままJBCの時間が近付きました。レディスクラシックの出走馬がパドックに出てくる頃には、もうパドックは黒山の人だかりとなっていたのです。



 
 この混み具合だと、レースの度に列に並んで馬券を買うのは難しいなと思ったので一気に纏めて買うことに。レディスクラシックは素直にワイルドフラッパーから、スプリントは初ダートでも戦ってきた相手が違う、芝のスプリントGIで先手が取れるくらいのスピードがあるならコパノリチャードの逃げ切りに期待、クラシックはたとえ久々でも普通に走れば崩れないはずのホッコータルマエとワンダーアキュート、2000mでもすんなり逃げたときのコパノリッキーに絞って...という狙いで馬券を買ったのですが、ホントに馬券下手ですねぇ。こんな馬券を買っているんですから!




 
 レディスクラシックの前に大好きな「岩手のダートグレードファンファーレ」を生演奏で聴いた時、嗚呼、これを現地で聴けただけでも盛岡まで来た甲斐があった!と思えたものでした。JBCは初制覇となった角居調教師、レディスクラシックとスプリントを連勝して史上初の「JBC完全制覇」を達成した岩田騎手(クラシックは2006年にタイムパラドックスで勝利)、待望のGI級競走初制覇を飾った加用調教師、前のレースからネクタイを変えて見守ったクラシックを愛馬コパノリッキーが逃げ切った小林祥晃オーナーと田辺騎手、村山調教師...レース後の会見もそれは盛り上がったものでした。レース後にあまり写真は撮れなかったのですが、レディスクラシックを制したサンビスタと嘉堂調教助手をパチリ。




 
 そして最終レースの後は「後夜祭」が行われ、ファンの方々も見守る中で来年のJBCが行われる大井競馬場の関係者へJBCフラッグ、バトンの引継ぎが行われました。さあ、来年うまたせ君は誰にこのバトンを渡すことになるのか?「持ち回り」のビッグイベントだけに、このようなセレモニーはぜひ大井でも実施してくれたらな、と思った次第です。





 馬券は全くダメでしたが、普段なかなか会えない人に久々に会えたり、競馬場グルメを満喫できたりと、昨年に続きJBCって何て素晴らしいイベントなんだ!!と大満足で盛岡競馬場を後にしたのでした。来年の大井にも勿論今から行く気合い十分です(笑)。
 
 ちなみに、この後火曜日、水曜日には盛岡から釜石、盛、陸前高田、気仙沼と東北の太平洋沿岸を列車とバスで短時間でしたが回る事が出来ました。レールが通っていたはずの場所が道路に変わり、列車ではなくバスが走っている。街が存在していたはずの場所が更地に変わり、長いベルトコンベアが高台から延びている。そんな光景を目の当たりにすると、改めて思いました。

 復興はまだまだ終わっていない、と。そして、今も大変な思いをされている方々のために、我々は何が出来るのかを考え、実践しなくてはいけない、と。

 最後に、今回の遠征で一番印象に残った、気仙沼の復興商店街で働いている方の言葉を紹介して、今年のJBCレポートを終わる事にします。

 「どんな形でもいいので、たくさんの方に被災地に来て頂いて、今の状況を実際に見て頂きたいです」





(レポート:大関 隼)