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 大井競馬場(天候:曇、馬場状態・良)で行われた牝馬によるダートグレード競走・農林水産大臣賞典(グランダムジャパン2014)第11回レディスプレリュード(JpnII・1800m・3歳以上牝馬・1着賞金3100万円)は、南関東から1頭、JRAから5頭、他地区4頭の合わせて10頭が出走した。

 スタートで態勢を崩したJRAサウンドガガが、それでも抜け出して先頭に立つ。カチューシャ、ワイルドフラッパー、アクティビューティの3頭が2番手集団を形成。そしてサンビスタとJRA勢が続き、スタンド前を通過した。

 向正面でも順位はほとんど変わらないが、縦長の展開になっていく。3コーナーを回ったところで、逃げるサウンドガガに、カチューシャが並びかける。さらにサンビスタ、外からワイルドフラッパーも迫り、先行集団は一団となった。その後にアクティビューティがついた。

 最後の直線では、ワイルドフラッパーが抜け出し、1馬身3/4差の快勝となった。勝ちタイムは1分51秒5。鞍上の蛯名正義は、昨日の東京盃でのノーザンリバーに続いて、2夜連続の重賞制覇となった。2着に2番人気のサンビスタ、クビ差の3着には4番人気カチューシャが入った。

 1番人気に応えたワイルドフラッパーは父Ghostzapper、母スモークンフローリック(その父Smoke Glacken)という血統の牝5歳・黒鹿毛馬。JRA・松田国英調教師の管理馬。通算成績は19戦8勝(うち地方5戦3勝)、今年のエンプレス杯、マリーンカップに続き、3度目の重賞制覇を飾り、JBCレディスクラシックへの優先出走権を手にした。

~レース後の関係者のコメント~

1着 ワイルドフラッパー 蛯名正義騎手
「馬体重はわずか-1キロでしたが、仕上がりに関しては問題ありませんでした。ただ、本来はもっと楽に勝てる馬だと思うのですが、今日は追ってから一瞬手応えが悪くなる所がありました。まだ本気を出していなかったのかもしれません。とりあえず前哨戦を良い形でクリアできて、次の本番が楽しみです。僕自身としては、昨日に続いて断然1番人気の馬に騎乗して、両方勝つことができて良かったです。」

松田国英調教師
「前走は+14キロという馬体重で、調整面で甘い所があったのかもしれません。しかし、今回は増減こそ-1キロでしたが、しっかり乗り込んで、馬を攻めて仕上げてきました。これからも1番人気になると思いますが、鍛錬を重ねて、期待に応えたいと思います。」

2着 サンビスタ 岩田康誠騎手
「良く走っています。前回負かした相手に負けてしまいましたが、展開は向いて、この馬の力は出せたと思います。」

3着 カチューシャ 三浦皇成騎手
「悔しいです。以前よりも折り合いがつくようになり、精神面での成長を感じます。ベストはマイルぐらいの距離なので、この1800mで良く頑張ってくれたと思います。」

(取材:小林雅巳)

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