【新潟2歳S】栗東レポート~ヒルノマレット [News]
2014/08/27(水) 18:07
 昨日の夕方、栗東トレーニングセンター最寄のバス停から歩き出すと耳に飛び込んできたのはヒグラシの鳴き声。食事を終えて部屋に戻ると虫の声がうるさいばかりに聞こえていた。
 あたりがまだ真っ暗な今朝4時半の栗東トレーニングセンターのデジタル温度計は24度を表示。秋の気配が漂っていた。

 調教の合間に1階の控え室を覗くと武豊騎手の周りに大きな記者の輪ができていた。中京競馬場での落馬事故による右手親指付け根の骨折で競馬から離れていた武騎手が今朝の調教から騎乗を再開。いよいよ今週末にレース復帰となる。
 復帰の舞台は日曜日の札幌競馬場。キーンランドカップでスマートオリオンに騎乗予定だ。「リハビリ中は患部を固定していましたから全然屋外に出ていないので色白、真っ白です」と報道陣を笑わせたあと「ずっと乗っていなかったのでワクワクしています。来週からは騎乗数を増やしてバリバリ乗っていきたいですね」と語っていた。

 調教が始まったまだ暗い5時前、最初のグループで真っ先に坂路コースを駆け上がったのは新潟2歳ステークスに出走するヒルノマレット。キビキビした動きで徐々に加速し最後の1ハロンを12秒台としっかりした脚を見せた。

 調教後の関係者のコメントは以下の通り。

●ヒルノマレット(北出成人調教師)

◎デビュー戦を振り返ってください。
 大外枠が当たった時はどうかと思ったのですが、ふたを開けたらコースの内側が荒れていて・・・。調教でひっかかる面を出していたのでそこを心配していたのですが、案の定、道中ひっかかり気味になって。大外枠だった分、モノ見をしていたおかげで2番手で何とか収まったのですが。相手関係を考えても強い内容だったと思います。

◎ラストは危なげなく押し切る内容でしたが?
 4コーナーの手応えも良かったので、直線を向いた時に「これはやれる」と思ってましたので比較的安心して見ていられました。

◎スローペースで幼い面は出しましたが、ふだんはどんな馬なのでしょう?
 正直すぎるぐらい真面目な所があるので。そういう面(幼い面)は想定していましたが、そういう面が今後抜けてきてくれればいいんですけどね。

◎馬体面はどうでしょうか?
 先週は実戦で騎乗する和田騎手を乗せて坂路で52秒台(800メートル)を出したのですけれど、その後でいくらかでも体重が増えてきているので、いい傾向だと思うんですよ。ふだんはおとなしくていざ仕事となると頑張り過ぎるところがあって。そうしたオンオフが凄くはっきりしているところがあるので、もうちょっとオンの部分で遊びができてきたらいい働きができると思うんですけど。

◎今回は中4週ですが、調整はどうだったでしょう?
 この時期の2歳馬ですので新馬戦を勝った後にソエが出まして、どうしようか決めあぐねていたのですが、ふだんの調教をしながらソエは大丈夫だろうということで、この新潟2歳ステークスを目標に調整をしてきました。

◎今週の調教はどんな指示が出ていたのでしょう?
 先週、ジョッキー騎乗で目一杯の調教をしていますし、輸送もありますし、暑さもありますから上がり重点ということで55秒を切るぐらいのところで、最後も12秒3とほぼ指示どおりの内容だったと思います。

◎今回は新潟への輸送となりますが?
 ふだんはおとなしい馬なので輸送についてはあまり心配はしていません。ただ前回の中京競馬場がタフな馬場だったのに対して新潟は軽い印象がありますから、そのへんがどうかですけどね。

◎今年の夏は厩舎としても絶好調ですね。今回のレースに向けて一言お願いします。
 厩舎の期待馬として入厩させた馬の1頭ですので、できれば来年のクラシックに繋がるようなレースができればと思っています。


(取材:佐藤泉)