今月８日（日）東京競馬場で行われる第６４回安田記念（ＧＩ）に登録をしているリアルインパクト（牡６、美浦・堀宣行厩舎）について、追い切り後の堀宣行調教師と戸崎圭太騎手のコメントは以下の通り。

・堀宣行調教師
（今日の追い切りについて）
「通常はウッドチップコースでやることが多いのですが、気持ちが場所に慣れてしまっているので、新鮮な気持ちにさせようと思い、今日はポリトラックコースで併せ馬をしました。あまり追わずに速いラップを経験させたかったので、そういった意味では、終いの動きは良かったです。仕上がりは順調だと思います。」

（今年の２戦に比べて馬の状態は？）
「大きく変わらないですけどね。ただ、毛づやも良くて、状態はアップしているように感じます。」

（ここ最近は、馬体重で２桁の増減があるが、今回はどれぐらいの体重になりそうか？）
「輸送が、馬体重にかなり影響する馬です。今回は関東圏のレースなので、ここ最近の関東圏のレースでの体重とほぼ変わらない感じで行けると思います。昨日で５３３キロ、今日追い切って、あとは輸送という形になります。」

（最近の馬の状態について）
「去年の春はかなり悪い状態でした。しかし、去年の秋から復調を感じています。一昨年とは遜色ない感じに戻ってきていると思います。」

（相手関係について）
「ＧＩ馬を含めてですが、まだ対戦していない相手に有力馬が多いです。その辺りは、やってみてということでしょうか。」

（理想の展開など、今回のレースについて）
「展開については、スローではない方が良いと思います。現状ゲートに癖がなく、相手との位置関係など細かい所が問題になるので、枠については決まってからジョッキーと作戦を考えたいと思います。ＧＩを勝たせてもらっている舞台で、馬も復調してきています。追い切りは終わりましたが、この後もなるべく良い状態で臨めるように調整して、良い競馬をお見せしたいと思います。」

・戸崎圭太騎手
（今日の追い切り内容について）
「今日は、ポリトラックコースで行いました。半マイルから時計を出したのですが、終いを重点に直線では少し強めでやりました。雰囲気のある馬で、すごくフットワークも良かったですし、順調に来ているというのは感じました。」

（この馬の特徴について）
「私がＪＲＡに移籍して乗った時から、元々、普段はすごく大人しいです。レースに行ってからの方がやる気を見せるところはあります。」

（今回のレースについて）
「ここ２戦１２００ｍを走りましたが、出遅れたり、馬場が悪かったりして、結果が出ていませんでした。しかし、それが良い刺激になって良いのではないかと思います。東京の１６００ｍは、すでに安田記念で勝っていますので、リアルインパクトにとっても良いレースなのではないでしょうか。広いコースも良いと思います。」

（理想の展開、枠について）
「最近は、少し前々で競馬をしたいなという感じはあるので、渋太さを生かしたいとは思っています。（枠順は）外よりは内の方が良いと思います。しかし、外でも、スタートだけ決まれば、ある程度は先に行ける馬なので、それほど気にしてはいません。」

（戸崎騎手が初めて中央のＧＩを制した馬・レースだけに、思い入れは？）
「リアルインパクトに跨れるだけで、何か幸せを感じるというか、感謝する気持ちもまだまだあります。そのような気持ちも込めて、レースで発揮したいと思います。またこのコンビでこのレースに挑戦できるということは、良いレースができると信じています。リアルインパクトも順調に来ていますので、応援よろしくお願いします。」

（取材：米田元気）