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 8日(日)に東京競馬場で行われる第64回安田記念(GI・芝1600m)に出走するトーセンラー(牡6、栗東・藤原英昭厩舎)について、追い切り後共同会見での関係者のコメントは以下の通り。

●トーセンラーについて藤原英昭調教師
「マイルCSを勝ったあと京都記念、というのは予定通りでした。最後も突き抜けるかと思いましたが、後ろの(蹄)鉄がちょっと曲がっていたようで、武豊騎手も最後伸び切れなかった、と言っていたのはそれもあったのでしょう。ただ、イメージ通りの競馬で、良い競馬だったと思います。

 今年はどこを目標にするか、と考えてオーナーサイドとも協議してマイル路線へ行こうと決めました。京王杯を使えなかったのは若干の誤算でしたが、京都で見せたパフォーマンスを出したいというところで決めました。

 東京は3歳の時の皐月賞、ダービー以来ですがあの当時は震災の影響もあった中でしたし、まだ成長途上、長い輸送もありましたしちょっと今と比較するにはかわいそうな状況でした。今回は完成されていますし、どう走ってくれるかという興味はあります。京都で見せたような走りが東京でもできるか、そこはチャレンジですね。ただ馬はしっかり出来ていますから、そこは信じています。休み明けでも苦にしないですから、今までの経験上作りやすかったですね。

 今朝の追い切りは1600m、というよりも東京の広いコースをどう力強く走るか、というイメージで作ってきたので、調教に関してもいつも通り、前に馬を置いて直線抜け出すという形で、ジョッキーも良かったと話していました。(最後は5馬身突き放しましたが)併せた相手はリードホースですから、最後に気持ちよく走ってくれるかを重点にしました。若干馬場が重い中でも息が上がっていませんでしたし、良かったと思います。

 今回は稀に見るような凄いメンバーですからね。世界ランク1位になった馬もいますし、その馬をどう見ながら負かしていくか、ジョッキーと作戦を練りたいと思います。ぜひ応援をよろしくお願いします」


●トーセンラーについて武豊騎手
「この馬にとっては春の最大目標でしたし、楽しみにしていました。きっとマイルは合うだろうなと思っていましたが、マイルCSでは今まで以上の走りを見せてくれましたし、ピッタリだったということでしょう。

 今日の追い切りも、予定通りいい動きをしていました。前半ちょっと行きたがる面はありましたが何とか我慢させて、直線を向いてからは反応も良かったです。去年の秋頃から調教でも動くようになってきていましたし、問題なく良い追い切りができたと思います。

 今までの結果を見ると、左回りでは良い結果が出ていませんが、強くなってからは右回りしか走っていなかったですからね。かつて左回りを走っていた頃とは馬が違いますし、感触としては問題ないと思っています。回りで走りが違う感じもしませんから。

 去年マイルCSの前から体も大きくなって、逞しくなった印象がありますね。本当に馬が充実していると思います。レースの間隔は開いていますが、京王杯は大事をとって使わなかったというだけで調教はずっと休まずやっていますし、ここが一番の目標ですし、楽しみにしています。レースの間隔が開いていても大丈夫な馬だと思います。

 マイルGIの連覇がかかっていますし当然期待していますが、今回はメンバーが揃っていますし、ハイレベルなレースになるでしょう。ただ、トーセンラーもチャンスのある馬の1頭だと思っています。良い状態で出られると思いますし、僕自身もこの春のGIで良い仕事が出来ていないので、今度こそはという気持ちです」

(共同会見より~取材:大関隼)

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