31日(日)中山競馬場で行われる第45回ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)に出走予定のムクドクについて、追い切り後の加藤征弘調教師のコメントは以下の通り。
「前走の東風ステークスは、展開が向いて、馬自身が競馬を覚えてきたということもあって、最後良い脚を使ってくれたと思います。ここ2戦上手くいって、上手な競馬で結果が出ていますね。
前走を勝ったときも、中一週ぐらいの、あまり馬を追い詰めないというような調整の仕方で、結果が出ましたので、強い負荷をかけないで、ゆっくり長くという方法で調整してきました。競馬の当日などはいつもテンションが高くなるので、併せ馬をして直前に馬の気持ちを高めすぎると、レース当日の入れ込みが激しくなります。ですから、この馬に関しては、単走を主体にして、自分なりの走る気持ちを大事にした調整の仕方で結果が出ています。
今日の調教も、いつも通りといいますか、気分良さそうにしていました。直線に向いても力まずに、前脚の出し方も、伸びのある、大きなストライドで走れていたと思います。
特にこの中山のコースが得意とは思っていませんが、マイルという条件とペースが板に付いてきた、その結果だと思います。(56キロに関しては)自分が考えていたよりは、ハンデは重いと思いました。
この馬に関しては、いかに前半の3ハロンでペースを守って、力まずに走れるかというところがポイントだと思っています。あとは、他の馬との比較は別として、いかに前半で自分なりの走り方がとれるか、そこだと思います。7歳にしてここまできたので、このレースをきっかけにして、これから飛躍してもらいたいと思っています。」
(取材:中野雷太、米田元気)