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6月26日(日)に阪神競馬場で行われる第63回宝塚記念(GI)に登録しているパンサラッサ(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)について、追い切り後の矢作芳人調教師のコメントは以下の通り。

「やんちゃな馬なので、ドバイでは環境が変わってどうなるかと思ったのですが、向こうの環境がいいので、落ち着いていい状態でレースに臨めたと思っています。まわりの馬がついてきて、大逃げというこの馬のパターンにならなかったので心配だったのですが、また新たな境地を開拓してくれたのかなと思います。

レースに使うと背中からトモにかけて疲れが出るのですが、いつも通りの疲れが出て、ちょうど検疫期間でうまく回復して、ここに向けて上げてこられたというところです。チャンピオンズファームでしっかり乗り込んで、とてもいい状態で帰厩しました。そこからは至極順調というか、おそらくドバイ以上の状態になっているくらい、いい感じで来ていると思います。

(ステイフーリッシュと併せた)1週前追い切りは、先行させたらレースと一緒で逃げ切ってしまいまして(笑)、併せ馬にならなかったのですが、ほんとに惚れ惚れするような動きでした。最終追い切りは、指示は52秒台で、終いの反応を見る程度ということだったんですけれども、やはり指示以上の時計が出てしまうのはいつものことで、引き続きというか、さらに上がっているように感じました。きょうもすばらしい動きだったと思います。状態に関しては保証できると思います。

去年の夏を休ませたことで、いろいろと痛い部分があったのが解消されてきて、それがいい方向につながり、またドバイの遠征を経てさらに馬が成長しているように感じます。

(吉田豊騎手との相性の良さは)思い切りの良さでしょうね。ある意味開き直りというか、開き直って乗ってもらえるので、それがいいところだと思います。いずれにしても行くしかないので。どんなに競られても、こっちは挑戦者ですからね。とにかく自分の競馬をするということに徹したいと思いますし、今回のメンバー、2200m、いろいろと条件的には楽ではないと思いますし、ごまかしのがきくようなレースではないので、状態の良さを生かして、自分の競馬をして、競馬を盛り上げたいと思います。

前はどちらかというと道悪専用ぐらいに思っていたのですが、休養を経てフォームが変わって、以前はちょっと高い感じで走っていたのが、フォームが沈むようになって良馬場の速い馬場にも対応できるようになったので、今はどちらでもというか、あまり馬場は気にしていません。

吉田豊騎手への指示は『自分の競馬に徹してくれ、それでバテたらしかたない』という一言だと思いますので、そのような競馬をしたいと思います。この馬が出てくれることで競馬自体が盛り上がってくれると思うので、頑張ってほしいですね」

(取材:三浦拓実)

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