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6月12日(日)に東京競馬場で行われる第39回エプソムカップ(GIII)に出走予定のノースブリッジ(牡4歳、美浦・奥村武厩舎)について、追い切り後の奥村武調教師のコメントは以下の通り。

「前走(アメジストステークス)はパドック、返し馬から落ち着いて臨めたので、それがレースで良い方に出るか、悪い方に出るか分からない所がありました。でもレースに行って冷静に走れていましたし、終いもちゃんと脚を使えたので凄く良かったです。

せっかく良い雰囲気で来ている中で、気持ちを追い込んでもいけないと思って、少し間隔を開けさせて貰いました。その甲斐があって今回も非常に落ち着いて普段の調教に臨めています。古馬になって肉体的には距離がどうなのかな?というフォームに変わってきていますが、気持ちの面では非常に落ち着きが出ました。トータルでは1800m、2000mくらいで良いパフォーマンスができるような馬になって来たと思います。

先週は少し気持ちの面で物足りないかなという所と、肉体的にも少し張りがないかなと感じたので、伴(啓太)騎手にお願いしてしっかりと最後までやって貰いました。それをやったことでグッと上がってきました。日曜にも同様に終いを伸ばす形でやりましたが、非常に良い方に来ているなと思います。

今朝は馬場が重かったので、終いもそれほどやらずにお釣りを持って行こうということで、前の馬に並んだ所で終わりにしました。非常に良かったですね。馬の後ろにいてもエキサイトせず我慢ができていて、並びに行く指示を待つことが出来ていました。行け、の指示が出てからもキッチリと反応して、一つ一つクリアできていると思います。

今回は重賞で、今までとは相手関係が全然違いますからね。まずは自分の形に徹する、ということだと思います。ポジションがどうこうというよりは折り合いに問題がないので、とにかく自分のリズムで走って、能力を出し切れればと思います。

ごまかしが利かないコースですし、ここで良いパフォーマンスが出来れば、先々が楽しみになると思います。何とかそうなって欲しいですね。重賞で相手が強いのでそんなに甘くはないと思いますが、胸を借りるつもりで挑んでいきたいです」

(取材:大関隼)

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