お知らせ:

競馬実況web

17日(日)に阪神競馬場で行われる第26回秋華賞(GI)に登録しているファインルージュ(牝3、美浦・岩戸孝樹厩舎)について、楠友廣調教助手のコメントは以下の通り。

(前走の紫苑S1着を振り返って)
「前走は、ひと夏を越して心身共に馬が一回り成長したのをすごく感じました。身体が逞しくなった分、課題の距離の方がすごく心配になりました。桜花賞から手綱を取っていただいている福永騎手と何度かお話しして、とりあえず馬の一番のバランスで走らせてみて、距離がもたなかったらもう秋華賞は諦めましょうという話をしました。本当に心配はそこだけだったので、ジョッキーのエスコートが完璧だったのもありましたが、2000mを克服してくれたのが一番大きな収穫だったと思います。
坂は苦にしない馬というのはもちろん分かっているので、コースよりも距離だけが唯一の心配でした。本当に素晴らしい結果だったと思います」

(前走後の調整について)
「レース後ですが、身体はそこまでダメージはなかったのですが、結構気持ちの方がしっかり入ってしまったので、気持ちの切り替えを図るために一度ノーザンファーム天栄へ放牧に出させていただきました。2週間前に再度入厩して今に至っています」

(1週前追い切りについて)
「今回入厩してから馬の身体はだいぶ整っている状態でしたので、1週前にルメール騎手に手綱を取ってもらって、確認していただきました。ジョッキーも1月のフェアリーステークスの時より成長しているのを感じてくれました。とても良い追い切りができたと思います」

(最終追い切りについて)
「目一杯追ってはいないというのはあるので、最後に後ろから馬が来て、馬が自分からファイトして進んでくれればいいなという狙いで3頭併せの間に入れさせてもらいました。身体が仕上がっているのはルメール騎手も確認してくれたので、あとはもう気持ちが向いてくれればと思っていました。そこを図るためだけに併せ馬をしました。上手くいったと思います。
春、桜花賞からオークスへも似たような間隔だったのですが、オークスではさらに良くしようとし過ぎて、やり過ぎてしまったのかなという反省点はありました。今回は一度良い状態で競馬を使えているので、春の失敗を無駄にしないように、その期間でもさらに良くしようということはしないで、ただ馬の気持ちがフレッシュに前に向いて走ることさえ整ってくれれば良いのかなと思ってやっております」

(今回のレースに向けて)
「正直なところ、春は桜花賞で悔しい思いをして、オークスは欲張り過ぎてしまったのかなと思っています。どうしても勝たせたいという気持ちが強すぎたのが裏目に出てしまったのかなという反省はしています。期待はもちろんたくさんあるのですが、馬にそれが伝わらないように、あまり頑張らなくてもいいよというスタンスで行っています。それがファインルージュにとってはチャンスになると思っています。
もちろん福永騎手に続けて乗ってもらいたかったのもあるのですが、ルメール騎手もファインルージュで2戦2勝と負けていないですし、とても良い印象を持っていただいています。リーディングジョッキーですし、何の不安もなく楽しみで仕方ないです。
右回りも坂も基本的に苦ではないのは結果として出ています。何の不安も今のところないです。
(雨は)やってみないと分からないのが正直なところですが、割と速い時計で走るのが得意な馬ではあるので、少しの不安はあります。普段乗っている限りでは、馬場が悪くなって脚を取られたら全然走れないというところはないので、そこまで苦にしないのではないかと思っています。
まだスタッフの経験が足りず、春は馬に可哀想なことをさせてしまったこともあったと思います。それを生かして、秋はファインルージュに良い結果を出してあげようとスタッフ一同必死になっておりますので、ぜひレースの応援よろしくお願いいたします」

(取材:米田元気)

お知らせ

お知らせ一覧