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11月29日(日)に東京競馬場で行われるジャパンカップ(GI)に出走予定のコントレイル(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)について、追い切り後の福永祐一騎手のコメントは以下の通り。

「(菊花賞は)非常にコンディションも良く、馬も落ち着いていました。3000メートルは彼にとっては適性より長い距離ということはあったんですが、落ち着いていたのでこれならこなしてくれるんじゃないか、と思っていました。実際のレースは非常に厳しい展開でタフなレースになりましたが、最後は素晴らしい勝負根性を発揮してくれて、勝ち切ってくれました。素晴らしい能力を持った馬ですが、精神力も素晴らしいものを持っていると改めて感じた一戦でした。
(1週前追い切りは)いつものルーティーン通り、Cウッドコースで併せ馬だったんですが、併せた相手が調教で動くということもあり、追いかける形ではありましたが、併せ馬で遅れを取ったことが今までになかったので、その点については若干不満の残る内容でした。タイム的には非常に速いタイムが出て動けていましたが、しっくりこない感覚はありました。先週水曜の追い切りの後、金曜のゲート練習と、昨日、そして今日の坂路での最終追い切りに騎乗しました。今まで最終追い切りに乗ったことはなかったんですが、非常に良い動きだったと思います。(1週間の上積みは感じたか、という質問に)こちらも驚くぐらいの良化度合いを見せてくれています。
(東京芝2400メートルは)ダービーで経験している舞台ですから問題はないと思います。(作戦は)枠が出てから考えます。
(アーモンドアイやデアリングタクトに対して秀でている部分は、という質問に)アーモンドアイもデアリングタクトも騎乗した経験がないので、2頭に対してどこが優れていて、どこが劣っているかというのは判断しかねますが、コントレイルが持っている素晴らしい能力は結果で証明してきている部分もありますが、優れた瞬発力を持っていると思います。精神力も前走で高いモノを見せてくれました。瞬発力についてはまだ使わせてないところもあるので、今までのレースで発揮した以上の末脚は持っています。
(これだけのレースに主役の1頭で臨めるのは)非常に光栄で幸せなことだと思っています。自分は騎手ではありますが、いち競馬ファンでもありますし、その目線から見てもこんなにわくわくすることはないですし、その中の有力馬の1頭で参加できるというのは、こんなにわくわくするレースの当事者でいられるというのは、非常に幸運なことだと思っています。
(コントレイルと歩んだこの1年は)刺激的でしたね。無敗で挑む三冠、ダービーもそうでしたけどとても刺激的でしたし、とても多くのことを馬から学ばせてもらった1年でした。新たな発見がたくさんあった1年でした。
3頭の出走がクローズアップされていますが、それ以外にも素晴らしいメンバーが集まった一戦になると思います。今年、古馬の芝路線は長距離である天皇賞(春)以外、すべて牝馬が制しているということで、女性の活躍が目立つ1年になっていますけれども、3強のうちのあと2頭も牝馬ですし、非常に強力な相手だと思いますが、ここは男の意地を見せたい一戦だなと思っています」

(取材:山本直)

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