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 11日(日)に東京競馬場で行われる第71回毎日王冠(GII)に出走予定のサリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)について、森一誠調教助手のコメントは以下の通り。

※最終追い切りは木曜に実施予定
「(ダービーを振り返って)皐月賞の後は在厩しての調整で、今までの短期放牧を挟みながら、とは違う形でした。距離も今までで一番長い距離でしたし、その中でどんな競馬が出来るかなという所でした。レースはそれまでと違う中団からの競馬をして、終いもしっかりと脚を使えましたし、勝ち馬とは着差は離れましたが、この馬の力は出してくれたと思います。

 春は皐月賞、ダービーの2戦だけでしたが、2戦とも能力をしっかりと出してくれて、厳しい競馬でしたから、ダービーの後は心身ともにだいぶ疲れがあるという状態でした。夏場はノーザンファーム早来で休養して、良い休養期間を過ごすことが出来ましたし、9月の上旬に戻ってきてからも順調にここまで過ごせています。

 元々大型馬で、体重はそんなに大きい変化はありませんが、ダービーの時が今までと比べると少しシャープな作りだったのが、首差しから胸前にかけてがボリュームアップして、皐月賞までと同じような作りになったように感じています。1週前にルメール騎手に乗って貰った時には『ムキムキマッチョだね』と話していましたし、楽に時計が出たととても好感触だったようです。併せ馬で後ろから行って直線で併せる形だったのですが、ジョッキーがゴーサインを出してからの反応も鋭かったと思います。

 3歳馬がこの時期に古馬と対戦する、というのは力の差もあると思いますが、この馬自身は3歳世代でもトップクラスの力を持っていると思っていますし、完成度も高いので、十分勝ち負けできると思っています。(1800mという距離は)2歳の時にはマイル中心に使っていて、年が明けて3歳のクラシックで2000m、2400mを使ってきて、その中間くらいの距離になるので、この馬の今後の適性を見るという意味でも良いでしょう。ファンの方々も春から楽しみにされていたと思うので、良い競馬をお見せできるように、良い状態で送り出したいです」

(取材:大関隼)

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