３１日（日）に東京競馬場で行われる日本ダービーに出走を予定しているサリオス（牡３歳、美浦・堀宣行厩舎）について森一誠調教助手のコメントは以下の通り。

「前走の皐月賞は残念でしたが内容はすごく良く、騎手もうまく乗ってくれて馬も能力を出し切っての結果だったと思っています。この中間は厩舎で調整して、馬の状態を確認してダービーへの出走が決まりました。決まってからは少しずつピッチを上げてここまできました。一度レースを使って心肺機能も良化し、前走よりいい状態で出走することが出来ます。

　３週前からレーン騎手に乗ってもらい、先々週、先週としっかりと負荷をかけたことで心肺機能は先週の段階で出来上がっていました。今朝の追い切りはウッドコースでの２頭併せでした。レースに疲れを残さないということで最後までかかえたままで、時計、内容ともに予定通りでした。ゴーサインを出せばいつでもいい動きが出来るような調教でした。ダービーにはいい状態で臨めます。

　今度は２４００メートルですが、皐月賞を見る限りあと４００メートル延びることに対応できると考えていますし、血統的にもこなせると思います。操縦性の高い馬で、道中かかることもないのでこの舞台でも力を出せると思っています。レースについては当日の馬場状態や枠順などがありますので、騎手が考えて乗ってくれると思います。操縦性が高く、どんなレースにも対応できるというのはこの馬の強みです。

　ちょうど１年前にデビューしてから多くの人に応援してもらいダービーに出走することが出来ました。この馬の能力をしっかりと出し切れば勝つ力は十分あると思っています。今年は無観客競馬となりテレビ観戦になるかと思いますが、ファンの皆さんの応援はサリオスに伝わると思います。熱い応援をお願いします」

（取材：小林雅巳）