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◎24日(日)東京競馬場で行われる第81回優駿牝馬(オークス)(GI)に出走を予定しているデアリングタクト(牝3、杉山晴)について、追い切り後の杉山晴紀調教師のコメントは以下の通り。

・(桜花賞は)直前で雨がかなり降ってきて緩い馬場になってしまったので、正直やってみなければわからないという気持ちで見ていました。強い精神力を持っている馬なので、最後まで走り切ったその姿には私自身感動しました。

・(中間は)新馬戦の時からレース後、疲れがみられるタイプの馬です。特に重馬場でしっかり走ったのでトモの周りに疲労がみられ、放牧先でしっかり立て直してまた入厩したという形です。

・(一週前追い切りは)桜花賞の時と同様にCWコースでやりましたが、違う点は、前回は併せ馬で今回は単走です。間隔も詰まっているということで馬の行きっぷりという面も考慮して、単走でリズム良く気持ち良く馬が走れるように、直線は反応を確かめるようにという指示をしました。内容的にキャンターのおろしから、思った通りにリズム良くリラックスして、馬がのびのび走っていましたので、いい調教が出来たと思います。

・(今朝の最終追い切りは)桜花賞の当該週の時と同様、坂路で行きました。昨日までの雨で下が緩くなっていたので、テンだけ大事に乗って欲しいという指示で、後は騎手に任せてという感じでした。時計的にも下が緩い分、55秒ということで、全体の時計は目立ちませんが、馬がリラックスして走りに集中して申し分の無い内容でした。上がりも落ち着いて歩いていましたし、息の入りも良くコンディションとしては満足いく内容でした。

・(距離に関しては)やってみないとわからないとしか言えません。1600mでもハミを噛もうとするところがあります。しかし、騎手が抑えればスッと騎手の手の内に収まります。いかに折り合いをつけ切るか、そこに尽きると思います。長距離輸送も初めてですから、その点もどうなるかというところです。厩舎として東京遠征は数多くやっていますし、スタッフにもノウハウはあります。心配はしていません。左回りも初めてですが、これもやってみないとわかりません。しかし、調教の動きで気になるところがありませんので、大丈夫だと思っています。

・この馬はゲート裏でテンションが上がるタイプです。そういった点では自分自身との戦いです。それに勝って最後の直線まで脚を溜められるか、そこに尽きると思います。

・オンとオフがしっかりして、レース後の疲労回復が早い馬です。この時期になってかなり冬毛も抜けて、コンディションが確実に良くなっているのを感じます。

・桜花賞は強い勝ち方が出来ました。更に強いステージに上がれる馬だと思っています。今回はいくつもの壁がありますが、ここを突破できればGI馬の中でも特別な馬になれると思います。強いデアリングタクトをお見せするため当日まで頑張ります。

【取材:檜川彰人】

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