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5月24日(日)に東京競馬場で行われる第81回優駿牝馬<オークス>(GI)に出走予定のマルターズディオサ(牝3歳、美浦・手塚厩舎)について、手塚貴久調教師のコメントは以下の通り。

(今朝の追い切りはオークスに出走する3頭での併せ馬でしたが、その理由は?)
「調教過程は3頭とも順調に来ていて、ちょうど最終追い切りでかけたい負荷も3頭とも同じぐらいでしたので、一緒に行いました」

(この馬の最終追い切りの狙いについて)
「2週前と1週前と追いかける形の調教を行なって、それなりに前向きさが出てきたと判断したことと、3頭の中で最もレース数を使ってきたので、今週は負荷をかけたくないと思い先行させました。タイプとしては前に馬がいた方がいいのですが、今回は気持ちに余裕を持たせるために先行させました」

(オークスへ3頭送り出す今のお気持ちは?)
「調教師になって20年以上経ちますが、GIに3頭出すというのは初めての経験ですし、それも抽選でなくしっかりと出すことができるというのはすごいことです。今年の3歳世代は本当に頑張ってくれていて、頭が下がる思いです」

(桜花賞8着から中間を振り返って)
「デビュー以来堅実に走ってきましたので、当然桜花賞も期待して送り出しました。馬場が相当悪くなってしまい走ってみないと分からないというような状態でしたが、果敢に先行して勝ちに行く競馬をしてくれたと思います。最後は馬場に尽きるかなと思います。さすがにレース後はちょっと疲れが出ましたがその後1週間ぐらいで疲れは取れて、オークスへ向けて仕上げ直せたという感じです。常にそこまで人気にならない馬ですが実力はあるので、今回良い馬場で走ることができれば桜花賞とは違った結果になるかと思います」

(東京競馬場は初めてですが、この馬にとってアドバンテージになるでしょうか?)
「この馬は速い時計のレースの経験がありますし、時計勝負には強いところがありますので、今の東京は馬場が良ければ時計が出ますから、十分適性はあるのかなと思います」

(2400mという距離への適性は?)
「デビュー以来一貫して1600mを使ってきましたから、やはりマイルの馬なのかなという感じはします。それでも一生に一度のクラシックですし、3歳のこの時期の牝馬同士の戦いであるならば使ってみる価値はあるのではないかと思い、私の方からオーナーに進言しました」

(逆転に向けてのポイントはどの辺りでしょう?)
「元々スタートに難があった馬ですが、ここ数戦はスタートが良くて、前半は少し気持ちが高ぶるところがあるので、馬込みの中へ入れてリラックスできれば距離はこなせると思います。精神面は強い馬なので、最後にファイトできる展開になればと思います。馬込みに入れたいこともあるので、枠順は大外でなければ良いなと思います」

(馬体重については?)
「飼い食いも良いですし、体重も安定しているのであまり気にしていません。プラス、マイナス大きな変動はないと思います」

(ファンへ向けてメッセージをお願いします)
「桜花賞は私自身も期待して送り出したのですが、残念な結果になってしまいました。そこから1ヶ月、立て直してオークスへ向けて調整できています。桜花賞の借りを返したいと思って一生懸命頑張っていますので、もう一度応援していただけたらと思います」

(取材:小屋敷彰吾)

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