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5日(火・祝)船橋競馬場(曇 良)で行われた第32回かしわ記念(JpnI ダート1600m)は、6番人気ワイドファラオがマイペースで逃げ、後続を寄せ付けずに逃げ切った。勝ちタイム1分38秒6、勝利騎手は福永祐一(JRA)。

直線で内から伸びた5番人気ケイティブレイブが2着、後方から追い上げた3番人気サンライズノヴァが3着。1番人気モズアスコットは6着、1年5ヶ月ぶりの復帰戦だったルヴァンスレーヴは5着だった。

ワイドファラオは父ヘニーヒューズ、母ワイドサファイア(母の父アグネスタキオン)、JRA栗東・角居勝彦厩舎の管理馬。通算12戦4勝、重賞は3勝目で、GI級レースはこれが初制覇となった。

レース後の関係者のコメントは以下の通り。

1着 ワイドファラオ 福永祐一騎手
「1番枠でしたし、メンバーを見ても強力な先行馬が他に見当たらなかったので、スタートだけに気をつけて集中していました。返し馬の感触も非常に良く、スタートが速いがゆえに脚を滑らせやすいところもあるので気をつけて、自分のペースで行ければ十分にチャンスはあると思っていました。
向正面で2番手の馬からのプレッシャーがなく、3コーナーまでになるべく脚を溜めておきたいと思っていましたが、イメージしていたとおりの形になりました。3コーナーまで楽に行けたので、そこから少し促して、後ろを待たずに上がっていきました。長くいい脚を使えるので早めにスパートをかけましたが、馬が気持ちよさそうに走っていたので、これならいけるのではないかと思いながらコーナーを回っていました。
今日は馬と一緒に気持ちの良い走りができて、タイトルを取ることができて嬉しく思います。お客さんのいない競馬場は寂しく、いつまでたっても慣れるものではありません。しかしながらこういった状況の中で、地方中央問わず競馬を続けさせてもらっていることに日々感謝し、競馬を続けていけるように、またたくさんのお客さんの前でレースができる日を楽しみに、頑張っていきます」

2着 ケイティブレイブ 長岡禎仁騎手
「前回マイル戦を使って、今日も同じようにリズム良く競馬ができました。道中はロス無く内を回れましたし、終いもしっかり伸びています。瀧本オーナーや杉山調教師、杉山厩舎の皆様には、こういう舞台に立たせて頂いた事を感謝しています。勝って恩返しをしたかったのですが、勝てなかった事が残念です」

3着 サンライズノヴァ 武豊騎手
「スタートのタイミングは良かったのですが、躓いてしまい後ろからのポジションになってしまいました。馬場も乾いていて、空回りしていました」

4着 アルクトス 田辺裕信騎手
「前回は自分の判断で主張して行きましたが、今日はゲートを出た感じで運びました。スローペースで、自分も楽でしたが、逃げた馬にも楽になってしまいました。自分の競馬はできたと思います」

5着 ルヴァンスレーヴ ミルコ・デムーロ騎手
「スタートは良くて、行きっぷりも良く、レース全体としてはうまくいきました。ただ1年5ヶ月ぶりということで、4コーナーではバテていました。馬の状態はすごく良かったですし、走りも良かったので、次は楽しみです」

6着 モズアスコット クリストフ・ルメール騎手
「スタート直後に躓いてしまいましたが、すぐにリカバリーしてポジションは取れました。ただ、初めての地方競馬場ということで、4つのコーナーや深い砂に脚を取られ、3コーナーから4コーナーでは頭を上げてブレーキをかけてしまいました。今回は彼にとっても良い経験になったと思います」

7着 ナンヨーオボロヅキ 有年淳騎手
「一線級が揃っていましたし、途中まではついて行けましたが、ペースが上がった時について行けませんでした。ただ、地元の牝馬重賞を使っていけば、チャンスはあると思います」

(取材:中野雷太、大関隼、小屋敷彰吾)

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