5月3日(祝・日)に京都競馬場で行われる天皇賞・春(GI)に出走予定のメイショウテンゲン(牡4、栗東・池添兼雄厩舎)について、追い切り後の池添兼雄調教師のコメントは以下の通り。
「ゲートの出が悪いものですから、流れに乗せるために長い距離を使っています。前走は五分には出てなくて少し遅れているんですが、自分のリズムで走ってくれていて、終いはジリジリ伸びてくれていると思います。
長い距離を(今年に入って)2回使っているんですが、疲れが無くて回復が早かったですから、天皇賞を目標にやってきました。だんだん体重も増えてきて、馬体もいくらかふっくらしてきて、まだまだ成長するとは思いますが、いい具合に成長していると思います。母のメイショウベルーガも奥手というか、5歳になってから頑張ってくれましたし、その血を継いでいるのかなと思いますね。お母さんが頑張ってくれましたし、その子どもで大きいところを、とは思っています。
幸騎手は初めて乗りますけれども、先週に80秒台でびっしりやっているものですから、今週は半マイルから併せて、直線の1ハロンだけ伸ばしてくれという指示でした。幸騎手も乗りやすいです、と言ってくれましたし、感触を掴んでくれたのではないかと思います。最後の1ハロンを12秒0くらいで上がっていますので、十分ではないかと思います。
(先週の)日曜日の夜に弟子の弘平が骨折しているということで、月曜日に騎手を探しましたら、幸騎手が空いてまして、オーナーと相談してお願いすることになりました。ズブい馬ですから、びっしり追うタイプで手が合っているのではないかと思います。
(京都では)菊花賞を使いましたが、大外枠で仕掛けていって、1周目で一生懸命になりすぎた面がありました。(今回は)3200メートルですし、じっくり構えてくれたらと思いますね。ゲートの出がよかったらいいところで競馬できるんでしょうが、出が少しぬるいところがありますから、出たポジションで流れに乗ってもらうしかないですね。
弥生賞でも道悪で頑張ってくれましたし、馬場が悪くなって時計がかかるようなら、この馬にはチャンスかなと思います。
無観客競馬ですが、応援していただければと思います。どうにかひとつ大きいところを取らせてあげたいと思います。応援よろしくお願いします」
(取材:山本直)