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19日(日)中山競馬場で行われる皐月賞(GI)に出走予定のサリオス(牡3、美浦・堀宣行厩舎)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。

サリオスについて上原佑紀調教助手

(最終追い切りが水曜日に行われた理由について)
「1週前追い切りを先週木曜日に行ったときに、回復に少し時間がかかるところがあったので、馬の状態を最優先に考えて水曜日に最終追い切りを行いました。最終追い切りからレースまでの時間を少し長くとりたい、ということで今日の追い切りになりました」

(最終追い切りの内容、狙いについて)
「3月7日に帰厩して、そこからコンスタントに調教を積んでいます。乗り込み量も十分なのですが、前走時と比べると気持ち的に幾分のんびりしているところがあったので、今週は当該週ですが馬の気持ちのスイッチを入れたいということで、通常の当該週の追い切りよりは1段階上の負荷をかけたという形でした。狙い通り、直線の反応もよく、いい追い切りができたと思います」

(追い切りに騎乗した石橋脩騎手の感想は)
「追い切り直後に石橋脩騎手と話しましたが『先週と比べると気持ちが入っていて、身のこなしも問題なく、いい追い切りができた』と満足していました。息の入りや心肺機能などもモニタリングしていますが、いい状態でレースに向かえそうです」

(中125日での皐月賞、コンディションは)
「レースのローテーションに関しては調教師とオーナーサイドとで決めたことですし、特に問題ないと思います。前走後は一度完全に緩めたので、こちらに早めに戻って、それからはコンスタントに調教を積めているので、いい状態でレースに出せると思います」

(馬体重は)
「昨日の時点で550キロ、前走の体重が538キロで、今回は関西への輸送がないぶん少しプラスにはなるかと思いますが、概ね前走の前と同じくらいの馬体重になっています。馬体を見ても特に太め感はなく、心配はいらないと思います」

(馬体重が増えていても成長分と捉えていい?)
「プラスに捉えていただいていいと思います」

(帰厩して、馬に変化は感じられるか)
「もともと精神面が安定していて、どっしりとした馬なのですが、より貫禄が出たというか。例えば、何か物音がして他の馬が暴れるような状況でも、ひとりだけ我関せずでどしっとしているところがあります。そういうところにさらに磨きがかかったというか、より精神面が安定してどっしりしています」

(西のGI馬と初対戦。堂々とした競馬が期待できる?)
「気持ちが安定している馬なので、基本的にはレースで自分の能力を出してくれると思っています。僕もいち競馬ファンとして、この皐月賞はとても楽しみにしています。サリオスも前3走でとてもいいレースをして、強い内容で勝ってくれているし、今回も能力を発揮できれば十分勝機はあると思います」

(打倒コントレイルのポイントは)
「サリオスの前走はかなりタフな流れでしたが、前でレースをしてさらに伸びるという強い内容でした。後ろからコントレイルが来ても抜かせないような、そういう形になればいいんじゃないかなと思っていますが、ほかにもサトノフラッグやガロアクリークなど強い馬がいますから、コントレイルだけがライバルだとは考えていません」

(中山コースも2000mも初めて。そのあたりは)
「前走で騎乗したライアン・ムーア騎手が『非常に操縦性が高い』と話していました。これがサリオスの最大の武器でもあると思っていますので、特に距離延長や初の競馬場でパフォーマンスを落とすことは考えづらいです。競馬に向かえば自分のベストパフォーマンスを発揮できるような精神状態で来ていますし、血統的にも距離が延びることは決してマイナスではないと思います。こればかりは走ってみないとなんとも言えませんが、陣営としては2000mもこなせるだろうと思っています」

(タフな馬場について)
「タフなコンディションになるぶんには、サリオスにとってはマイナスではないと思います」

(レースで騎乗するダミアン・レーン騎手への期待を)
「こういう大変な状況の中でレーン騎手が来てくれるということもありますし、デビュー戦でも乗ってくれていて、そのときにいい印象を持ってくれていたようなので、今回の騎乗を楽しみにしてくれているようです。陣営としてはそれに応えられるように、一番いい状態で競馬に向かえるようにと思っています。期待は大きいです」

(ファンへのメッセージを)
「こういう大変な状況ですが、皐月賞に相応しいいいメンバーが揃いました。 ファンの皆さんはもちろんだと思いますが、僕達サリオス陣営もこのレースを楽しみにしているので、お家で一緒に盛り上がって、応援してもらえればと思います」

(取材:小塚歩)

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